役者としてのスティーブン・キング
敬愛してやまないスティーブン・キング。
作品の面白さは今さらながら
「役者」としても非常に優れている。
あれだけの人間描写が出来る人なのだ。
「表現」という世界観において
小説を書くこと。
演じること。
それほど違いはないのだろう。
スティーブン・キング出演シーンのある作品を
懐かしい作品について
メモ的ではあるが記しておく。
比較的鑑賞し易い作品を選んでみた。
「シャイニング:The Shining」1980
ダンスフロアでの生バンド演奏のシーン。
ステージ上のバンドマンの中。
センターマイクの位置にいる。
緊張感漂う劇中で、いささかコミカルな
バンドマンの演技が
一層怖さを感じてしまう。
「ランゴリアーズ:The Langoliers」1995
滑走路にでたクレイグ・トゥーミーは
会社の会議シーンに遭遇する。
スティーブン・キングは饒舌で嫌味な上司を
演じている。
「キングダム・ホスピタル:Kingdom Hospital」2004
最終話で
物語のキーとなるキャラクターとして
やっと登場。
劇中、ヒントとしてあちこちに
痕跡は残っている。
アニメ「シンプソンズ」1989
本人役で本人が演じている。
もうホラーは書かない!と宣言している。
ベンジャミン・フランクリンの物語を書くという。
「雷で人々を拷問し地獄の門を開いた男」
ホラーを書かないといいながら、
内容はまさしくホラー。
1989年は「ダークハーフ」の頃だ。
「クリープショー: Creepshow」1982
数話構成のオムニバス・ホラー。
畑に落ちた隕石に接近・接触する農夫役。
主演であり一人芝居である。
「ペットセマタリー: Pet Sematary」1989
葬儀を執り行う司祭役。
「サン・オブ・アナーキー」2008~2014
リチャード・バッハマン役。
80年代ロックを愛する男。
「ザ・スタンド」1994
テディ・ワイズザック役。
豪華な出演者で目立った人たち
エド・ハリス----------「アポロ13」「ザ・ロック」「ジオストーム」
キャシー・ベイツ----「ミザリー」のアニー
ジョン・ランディス---後述
サム・ライミ-----------「死霊のはらわた」「スパイダーマン」
「地獄のデビルトラック: Maximum Overdrive」1986
ビデオ版タイトル「ザ・トラック」
リメイク『トラックス』1998
彗星の影響により地球上の機械・機器が暴走するストーリー。
ドライブインとガソリンスタンドで繰り広げられる攻防戦。
ゴブリンの仮面をつけたトラックをリーダーとした
車両軍団と人間との激闘。
酷評激しい本作だが、
コミカルさとキングの趣味が詰め込まれた珍作。
結構好き。
ATMにバカにされる男役。
仕立てのよい服に身を包む紳士として
登場する。
ついでに監督もスティーブン・キング。
「スリープウォーカー: Sleepwalkers」1992
映画自体は超《スーパー》B級ウルトラ超絶ぶっ飛び!
名作ホラーを期待する方には全くオススメしない。
ついでに猫好きは観ない方がいい。
由緒正しきB級ホラーとして面白い。
出演者が物凄く、監督共々みんなで楽しく
悪ノリしたんだろうな。
現場の楽しさを伺える。
たまにはいいよね。
スティーブン・キング----墓守役
主な豪華出演者は
ジョン・ランディス-----主な監督作品
「ブルースブラザーズ」
「狼男アメリカン」
「マイケルジャクソン/スリラー」
「ビバリーヒルズコップ」
ジョー・ダンテ---------主な監督作品
「ハウリング」1981
「グレムリン」1984
クライヴ・バーカー-----主な作品
「血の本」シリーズ1984~
「ヘルレイザー」シリーズ1987~
「キャンディマン」シリーズ1992~
「ミディアン」1990
トビー・フーパー---------主な監督作品
「悪魔のいけにえ」1974
「ポルターガイスト」1982
「テキサスチェーンソービギニング」2006
「死霊伝説 Salem's Lot」1979
マーク・ハミル------------主な作品
「スターウォーズ」ルーク・スカイウォーカー
ジブリ作品の英語版吹替
※マーク・ハミルはクレジットに名前がない
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共演する時も皆楽しそうでなにより。
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「痩せゆく男:Thinner」1996
薬局の店員
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初出:
『クトゥルフ神話を愛する
スティーブン・キングへの愛を暑苦しく叫びたい』