障害者経営者の就職活動記録5(最終回)
企業でハラスメント対策研修をしたり、その研修ができる講師の養成を事業として行っている私のモヤモヤから始まった就職活動。
その後のお話(最終回)です。
この就職活動記録の第1回で、どうして身体障害者で経営者でもある私が就職しようと思ったのか、その想いを書きました。
第1回では、私が2021年に法人を立ち上げてから
1.アフターコロナの組織で一員として働いていない。
2.パワハラ防止法後の組織で一員として働いていない。
このため、ハラスメント対策の専門家として、三現主義(現場・現物・現実)がないことで説得力が欠けるという懸念があることを記載しました。
自分と違う考えの研修講師の方を批判する気持ちは全くありません。
・数多の企業を客観的に見た経験から、対象企業の課題にすぐ気が付く先生
・心理面や医学面の知識が豊富で、その分野からのアプローチに優れている先生
など、それぞれに個別の強みがあると思います。
私は人事経験が長いため、現場からのアプローチが最も自分の強みを出せるので、三現主義を取りたいと考えたのです。
そして、就職活動を行いました。
私は「非代替性肝硬変」により肝臓移植を行っており身体障害者1級です。
障害者専門の人材紹介会社に登録し、複数の企業に応募しました。
障害者を積極的に採用している企業は、大手企業です。
企業の法定雇用率は2.3%、つまり従業員を43.5人以上雇用している事業主は、障害者を1人以上雇用しなければなりません。母数の大きな大手企業が尽力している採用です。
紹介された5社は、いずれも大手ですべて名前を聞いたことがある会社でした。1次面接は基本的に受かるのですが、その後社内調整で「法人経営している」ことがネックになり、すべての会社が不合格となりました。
・障害者には副業を認めていない
・既存の従業員が起業することはOKだが、起業している人を採用した実績がない
・副業は全員に認めていない
などの理由です。
人事部長の段階ではOKだが、社長への確認でNGになることも複数社でありました。
詳細は障害者の就職活動記録2~4に記載しました。
すべてに落ちてしまったので、就職活動はいったん諦め、協会のアウトプットを別の方向で質を高めようと検討していたとき、
なんとこのブログを読んだ ある会社の人事責任者の方よりご連絡いただきました。
オンラインでこちらの想い・考え方をお話をした上で、面接を複数回行い、WEBでのテストを受験し、内定を頂きました。
ポジションは、身体障害者だからといって簡易的な作業ではなく、私がこれまで経験してきた人事・人材開発です。
とても良いご縁に恵まれました。
2023年の1月から業務がスタートしています。
身体障害者も1年生なので、これから障害と上手に付き合いながら、
これまで大事に育ててきた社団法人と、新たな仲間との会社員としての業務に向き合っていきたいと思います。
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【リンク一覧】
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■研修:パワーハラスメントリスク管理講座
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