おすすめ和っぽいロック5選
どうも、ササクマです。
突然ですが、和ロックという音楽ジャンルをご存知でしょうか?
和ロックとは、和楽器を使用したロックのことです。そのまんまです。
そのまんま和ロックをイメージしてください。こんなんなるはずです。
上記の画像は「こち亀」の116巻7話「坊さんバンド登場!!の巻」から。部長の法事で両さんが連れてきた坊さんがロッカーで、ヘビメタ調にお経を叫びながらギターを弾き、木魚代わりにドラムを鬼のように叩きまくるという、最高に気の狂った話です。
これを読んだわたしは爆笑したと同時に、この音楽を聴きたい! と思いました。しかし、現実には葬式でロックを演奏するような、不謹慎バンドはなかなか見つかりません。その調べる過程で知った言葉が、和ロックという音楽ジャンルです。
和ロックで代表的なバンドは「和楽器バンド」ですね。そのまんまです。
「和楽器バンド」はボーカロイドの人気楽曲『六兆年と一夜物語』や『千本桜』などをカバーし、和楽器と洋楽器を融合させたハイブリッドロックにアレンジさせています。
わたしも「和楽器バンド」は好きです。好きですが、ちょっと待ってください。こんな叙情的な歌じゃモッシュできねぇ!!
俺は「これ」が聴きてぇんだ!!
でも「これ」、どんな音楽なんだよ!?!?
とゆーわけで、わたしなりに和ロックっぽくて、モッシュできる楽曲を探してみました。和ロックっぽいだけで和楽器を使用していないので、厳密には和ロックではないのですが、和っぽい雰囲気の音楽として和ロックを紹介します。
わけわからんくなったところで、和っぽいロック5選どうぞ!
(ちなみに見出し画像はamazarashiから拝借しています)
①『夜行性の生き物三匹』 / ゆらゆら帝国
開幕、爆音からの、ひょっとこ踊り。こんなにもスタイリッシュなひょっとこ踊りが、いまだかつてあったでしょうか?
じゃんがじゃんがと、どこかアンガールズのような気の抜けた音でありながら、祭囃子を駆け抜ける疾走感に心臓が跳ねます。
3分間の この曲が
最先端の 君の感性を
3分間で 錆びつかせる
ひょっとこ踊りはダサい。そんな古臭い価値観が引っくり返った時、あなたは和っぽいロックの入り口に立っている。
②『DON-GARA』 / 打首獄門同好会
ドン!ドン!ドン!
ドラムのリズムに合わせて手拍子を叩けば、そこは盆踊り大会。志村けんの「変なおじさん」が如く、陽気に仲良く踊った後は、てんやわんやのてんてこ舞いモッシュ!!
しっちゃかめっちゃかのどんがらがっしゃん!! 無秩序状態の大暴動は、まさに百姓一揆。
もみくちゃになってこその一体感が和っぽいロックにはあります。身の程知らずにモッシュしたい。
③『金色グラフィティー』 / ROTTENGRAFFTY
お前の見てる世界は?
荘厳で、煌びやかな仏閣の前でやるバンド演奏。現実社会は地獄だと閻魔に喧嘩を売る姿は、まるで清水の舞台から飛び降りるかのような清々しさがあります。
デスボイスとラップが交互に繰り返される歌詞が心の隙間に入り込み、サビの夕焼け空にて日本人の原風景がフラッシュバック。
神々しさと、ケバケバしさ。はたまた静寂に包まれる侘び寂びの光。自分だけの金色グラフィティを描いた先に、どんな景色が見えるようになるのでしょうか?
④『maximum the hormone』 / マキシマム ザ ホルモン
不思議と溢れ出ちゃってる謎の宗教感(笑)
歌詞は毎度お馴染みのホルモンなのに、Aメロから般若心経みたいに聞こえる歌を唱えるの革新的すぎでは? これを覚えて、ぜひ皆様方も信仰心を高めましょう。
葬れ仇 狼煙上げ 己ただ幾千辿れ
脳汁出して宿命と踊れや
大口開け脂加え 臓器荒れて むくみ腫れ
糖質増やして宿命と踊れや
ただ面白がって変なことを歌っているわけではなく、エピソード0からエピソード1に至るまでの過程、つまりはマキシマム ザ ホルモンというバンドの誕生を歌っています。
光も音も無い「空虚な暗闇」から、早く出してくれ! と言わんばかりの暴れっぷり。まるで神社を詣でるような気持ちで、激しくモッシュした後は身も心も軽くなることでしょう。
ちなみに、MVがYouTubeで非公開のため紹介できませんでしたが、同バンドの『ぶっ生き返す!』も最高です。これぞ、わたしが求めていた葬式ロックの究極系。
⑤『ぼくらはみんな意味不明』 / ピノキオピー
バンド演奏ではなくボーカロイドですが、イントロでヘドバンしたくなっちゃたので和っぽいロックにランクインさせました。
大仏、招き猫、信号機。過去と現在が交わる建造物と、何一つとして理解できない事象を背景に、生きる意味の無さを歌います。
なぜ生まれ、なぜ死ぬのか? 不条理を押し付けながら、それを解明できない世界は狂ってます。
どうせ死ぬなら頑張っても無駄なのに、ぼくらはみんな生きている。死んだ方が楽かもしれないのに、辛くても生きたいぼくらは意味不明です。
世界が狂っているのですから、ありとあらゆる生命の営みは狂気に満ちています。それならば、ぼくたちも生きるために生きて、意味不明に歌って、意味不明に踊って、意味不明に笑いましょう。
同じくピノキオピーの『祭りだヘイカモン』もおすすめ。哲学的ながらユーモアのある音楽が魅力的です。
番外編 『STONEZ』 / 鴨川ロッカーズ
和楽器を使わない和っぽいロックばかりを紹介したので、最後に三味線を使ったロック音楽をおすすめしておきます。
こちらは「ローリングガールズ」というアニメに出てきた、架空バンドによる挿入歌。ぶっちゃけストーリーは微妙ですが、ブルーハーツのカバーなども流れており、BGMなど音楽に関しては良作です。
転がる石には苔が生えぬ。じっと動かず苔むすのか、それとも転がり回って身を削るのか。路傍の石に例えた人生の選択を、泥臭いながらも爽快に歌い上げています。
まとめ
和っぽいロック5選 + 番外編いかがだったでしょうか?
激しいロックの中に哲学的な、人間の死生観をダイレクトに表現できるのが和っぽいロックの魅力だと思います。
とてもカッコいい音楽のはずですが、いかんせん和ロックとか、和っぽいロックとか、呼び方がダサすぎるのが問題です。かと言って葬式ロックじゃ、不謹慎すぎますからね。
一刻も早く、別の呼び方を命名しなければいけません。和とロックで、和ックなんてどうでしょう? ・・・皆様方のお知恵をお貸しください。