名もなき石のようなお菓子の誕生~その3~パッケージについて
石のようなお菓子を「こうぶつヲカシ」と命名することに。
さてその石のようなの表現で欠かせないのがパッケージである。どんなに素敵なお菓子になっても、その中身の部分で完成の20パーセントくらいの完成と見る。さらに大事なのはそのお菓子を取り巻く周りのものたち。
まずは箱をどうするか?
と考えて真っ先に浮かんだのは
「鉱石の標本箱のような出で立ちにしたい。」
さらに、
「ペラペラで、すぐに捨てられてしまうような箱ではなく、きっちりと作りこんであってその後も再利用したくなるような可愛い箱であること。」
お菓子のサイズと、表現として標本箱を連想させる、かつしっかりしたつくりとなると、当然オリジナルの箱の発注に行き着いたわけです。
今でもお付き合いのある、長崎県波佐見にある岩嵜紙器さんにお願いし、何度もサンプルを制作していただきながら、程よい大きさで品のあるネイビーの紙を使った張り箱に行き着きました。そして表にはハラペコラボの金の箔押しのロゴマークを入れて、完成!
箱が届くと小躍りして、沢山並べて撮影会(普段も可愛い可愛いといって常にこうぶつヲカシやパッケージなど撮影会はしょっちゅう開催されますが。。)うれしさのあまり友達のお店に持っていって空箱を延々とながめたり、サンプルのこうぶつヲカシを入れてみたり、うきうきワクワクしていました。
箱を開けたところでさっと敷かれた薄葉紙の製作にも余念なく、特殊紙印刷を行っている永松印刷さんに、ロゴ入りの薄葉紙を依頼。
ここまでで、完成度は70パーセントぐらいまで急上昇!
更に、ギフトで贈られる場合を想定し、思わず壁に貼りたくなるイメージフォトカードなるポストカードを制作。採取箱に収められた石のようなお菓子がキラリと光る幻想的な写真にしました。お菓子と箱だけでもグッとくるのに同梱されたカードまで抜かりないな!と思わせたくて。。
そして、そのギフトの際に外せないのがメッセージカード。思いを込めてお客様がゲストに贈るわけですから、気の利いたカードが入っていたらより一層スペシャル感が増すのではなかろうか。裏面にはメッセージも入れられるようにして。。完成度は90パーセントに!
最期に手土産で持っていく事を想定すると、かっこよい手提げ袋が要りますね絶対。ということで、これまたオリジナル製作で、外側にはハラペコラボロゴマーク、内側にはこうぶつヲカシのロゴマークを忍ばせた質感の良い手提げを完成させ、殆どの装備は整いました。
その後、寒天菓子が非常に繊細で、全国発送の際の衝撃に耐えられるよう、クッション剤を追加で箱内部に設けたりと、まだまだ改善点があれば加えるなどマイナーチェンジを繰り返しております。
最後にその全てを収める箱の中身はオリジナルの可愛い包装紙(全10柄季節によって変わる)でフカフカに赤ちゃんのゆりかごのように包んであげます。
こうやって突き詰めて行くと、コストよりどこまで質を上げて、満足度を上げるのか?に尽きるので、普通のビジネスパターンを色々無視しておると思うのですが(笑)
中途半端にするよりは振り切る方が良いという方針で積み重ねた結果だと思っております。