応用生態工学第20回日韓セミナー#1 ソウル初訪問記
応用生態工学日韓セミナーそのものも大変刺激的であったのですが,まずは初ソウル関係の話題を少し。
まず、ソウルの公共交通の利便性はかなり高いです。
鉄道、バス、タクシーで使えるT-moneyカードが大抵のコンビニで売っており、5000ウォンで買えました。無地のは4000ウォンらしい.
これを駅にあるチャージャーでチャージ(1000ウォンから)してタッチアンドゴーします。普通の切符は売っておらず、一回乗るだけでもいちいちデポジット制のカードを買って、それを返却してRefundしてもらうことを毎回やらないといけないので、2回以上乗るならT-moneyカード買ったほうがいいでしょう。私、アホなことに落として紛失したのでまた買いなおしました。
地下鉄は縦横に走っており、慣れれば行きたいところに乗り換えていけます。東京とあまり変わらない感じでした。(数えてないですが10回くらい乗りました。)地下鉄車両には妊婦さんのために空けておくPシート(Pregnant)があり、みな行儀よく開けていたのが印象的でした。
バスもばんばん走っており、地下鉄駅の間を交差するように設定されたバス路線が補間しているようでした。タクシーも結構走っていますが、運転手さんはまず英語が通じないので、ハングル表示ができるNAVERマップ(Googleマップの韓国版)が役にたちました。
一方、自転車はほとんど見ませんでした.ソウルの街は起伏が大きく、坂道だらけなので、さもありなんという感じです。電動アシスト自転車、電動キックボードがレンタルされているようで、ほうぼうで見ました。
しかし暑かった.最高気温30度くらいと聞いていたのに,滞在中,連日35℃近い最高気温になり,またスコールのような大雨.韓国側の研究者に聞いたところ,ここまで暑いのは異常だとの認識でした.
感心したのは、ソウルの熱射病対策で、交差点の横断歩道のところに巨大日傘がまず間違いなく設置されていました。また、街中のほうぼうにエアコンの効いたガラス張りの待合所みたいなのがあり、クラクラしてきたらそこで涼むことができます。(最初、喫煙コーナーかと思って無視していたため写真なし)
日本との違いを感じたことの一つは,緑の多さです.街路樹もあまりいじめられていませんでした.
しかしながら,開発の仕方には疑問があります。やたらと同じ形の高層マンションだらけなのは如何なものかと思います。本当にどこもかしこも同じ形の高層マンションだらけで、部屋が入居者で埋まってるのか他人事ながら不安を感じました。
とはいえ、全体的にまちづくりが大胆な印象を受けました。清渓川もソウル駅前の高架を公園にしたところも見てきました(後で別途投稿します)が、日本と比べると行政が様々なことを大胆に実行できているようで、どのような意思決定プロセスがあったのか気になるところです。
ついでに気になったのは、仁川国際空港からでている空港鉄道の車内でかなり高頻度で、ドクト(竹島)の領有権の正当性を主張する動画が流れていたり、博物館(清渓川博物館と国立中央博物館)を見学しても、日本植民地時代(Colonial priod)のことと秀吉の朝鮮出兵(Invation、侵略)のことが必ずでてくることで、内容の是非はともかく全ての韓国の方々の歴史認識にはそこが織り込まれていることを忘れてはならんなぁと思いました。彼らにとっては日本は2度にわたる侵略者なのですね…。
追記 もう一つ関心したのは,キャッシュレスが社会にかなり浸透していること.ちょっと調べてみたところキャッシュレス普及率97%!日本は50%行ってないくらいだったと思います.個人消費の喚起を目的に韓国政府が大々的にやったようです.
ソウルの魂?清渓川(チョンゲチョン)再生の話に続く
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