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言語とグループプロセスのレビュー論文(1985~2017年):論文レビュー

こんにちは、原田です。
今回は言語がグループの相互作用にどのように影響するのかについての研究です。

明示されているわけではなかったのですが、社会構成主義を感じる内容だったため、「言語で世界が作られる」社会構成主義についてもっと知りたい方は塩川先輩のnoteをご覧いただけると嬉しいです!笑

今日の論文

Language and Group Processes: An Integrative, Interdisciplinary Review
言語とグループプロセス:統合的で学際的なレビュー
Small Group Research, 2019
Lyn M. Van Swol, Aimée A. Kane

サマリ

  • 小規模グループやチームにおける言語の使用について、さまざまな学問分野からの研究を統合的にレビュー

  • グループの「入力」(地位など)、「プロセス」(結束、影響など)、「出力」(有効性、幸福など)を示すモデルを提示

  • 言語は、グループの調整、適応、相互関係において重要な役割を果たすことが示されている。例えば、言語スタイルの一致(LSM)は、グループの結束とパフォーマンスを高める

  • 言語の使用は、グループのダイナミクスを反映し、メンバーの幸福にも影響を与える

方法

  • 過去25年間(1985年から2017年)にわたって、コミュニケーション、コンピュータサイエンス、教育、人間工学、マネジメント、マーケティング、心理学の分野で発表された、言語の使用を検討する研究をレビュー

  • 特定のタイトル、要旨、キーワードを用いた検索を行い、1000以上の記事を抽出し、最終的に115本の研究を詳細にレビュー

わかったこと:
グループ相互作用の入力、プロセス、および出力が言語使用に反映され、影響される様子

グループの相互作用における「入力」「プロセス」「出力」の各要素が、どのような言語使用に反映され、またそれによってどのように影響を受けるかがまとめられております。

  • 言語は、グループの内部ダイナミクスにおいて重要な役割を果たし、グループの「入力」「プロセス」「出力」のすべてのフェーズで反映され、また影響を与える

  • メンバーの幸福は、グループ内でのポジティブな言語使用(例:ポジティブな感情表現、集団的な代名詞の使用)に依存していることが示されている

論文から得た学びと活用場面

言語使用は、グループのプロセス(調整、相互関係、適応など)や、メンバーの幸福に影響を与えることがわかりました。
チームビルディングの際に、ポジティブな言語を掛け合うなど、意識的な言葉の使い分けをやってみたいと思いました!

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