ビデオ会議の6つのもやもやポイント:論文レビュー
こんにちは、原田です。
今回はビデオ会議で賛否両論分かれる点についてご共有いたします。
最近、いろんな方とオンライン会議をする際にそれぞれのマナーがあるなと感じたので読んでみました!2022年の論文なのですが、ここ数年でずいぶんビデオ会議にも慣れたなあと回顧しておりました。笑
今日の論文
Virtual Work Meetings During the COVID-19 Pandemic: The Good, Bad, and Ugly
バーチャルワークミーティングのCOVID-19パンデミック中における善悪と醜い点
Small Group Research, 2022年
Katherine A. Karl、Navid Aghakhani
サマリ
COVID-19パンデミック中にビデオ会議を使用した職場でのミーティングの「善悪と醜い点」に焦点を当てている
LinkedInのオンラインディスカッションボードに投稿された549件のコメントをテキストマイニングと質的内容分析を用いて分析
カメラのオンオフに関する問題、会議管理の問題、食事中の会議参加、マイクの問題、在宅勤務の問題の6つの主要なテーマを特定
わかったこと:
ビデオ会議を使用した職場でのミーティングにおける6つの主要なテーマ
カメラのオンオフ問題とルーキング
多くの参加者は、ビデオ会議中にカメラをオンにすることが重要であると考えており、カメラをオフにすることがコミュニケーションを妨げたり、無礼と見なされると感じている。顔の表情はコミュニケーションにおいて重要であり、カメラをオンにすることで同僚との関係を強化できると考えられている。一方で、Zoom疲れや帯域幅の問題、プライベートな背景を見せたくないといった理由から、カメラをオフにすることを支持する意見もあった会議管理の問題
「悪い」会議の特徴として、遅刻、アジェンダの欠如、長すぎる会議、連続した会議、マルチタスクが挙げられている。これらは参加者にストレスを与え、会議の効果を損なうとされている。参加者の意識を高めるためには、チャット機能や投票機能を活用することが提案されているカメラに関する問題
カメラの角度や照明の不備、カメラを見ない参加者、カメラを持ち歩く参加者が問題視されており、これらが他の参加者にとって不快であると感じられている。これらの問題は、対面でのコミュニケーションに比べてビデオ会議が自然ではないと感じる原因となっている会議中の食事
昼食時間に会議が設定されることが多く、カメラの前で食事をすることに対する意見は分かれている。食事中の参加は不快であり、非プロフェッショナルだと感じる人もいる一方、昼食時間に会議が設定される以上、食事中でも参加するのは仕方がないと考える人もいるマイクの問題
マイクをミュートしないことに対する不満が多く寄せられている。ミュートにしないと背景のノイズが他の参加者を混乱させ、会議の進行を妨げることがある在宅勤務の問題
在宅勤務中のビデオ会議では、参加者がプロフェッショナルな環境を維持することが難しく、特にパンデミック中には家庭内の雑音や背景の乱れが避けられない状況が多く見られる。このため、他の参加者に対する配慮や理解が求められている
論文から得た学びと活用場面
ビデオ会議は対面でのミーティングに比べて参加者のエンゲージメントやマルチタスクの行動に影響を与えることが確認されました。
アフターコロナとなり、ビデオ会議も日常に溶け込んだ印象がありますが、今一度職場のルールを6つの観点から見直してみてもよいかもしれませんね。