シェアドリーダーシップが従業員のイノベーション行動に与える影響：論文レビュー
こんにちは、原田です。
今回はインドネシアでの地方企業におけるイノベーションに向けたシェアドリーダーシップに関する研究です。
地元企業におけるシェアドリーダーシップが従業員のイノベーション行動に与える影響を探り、知識共有と職場文化の役割を明らかにしようとしています。
今日の論文
Local Ventures’ Shared Leadership Persuasion: How Knowledge Sharing and Interactive Work Culture Influence Employees’ Innovation
地方企業におけるシェアドリーダーシップの説得: 知識共有とインタラクティブな職場文化が従業員のイノベーションに与える影響
ABAC Journal Vol.44 No.4 (October-December 2024)
Neneng Sofiyanti, Wiwiek Rabiatul Adawiyah, Dwita Darmawati
サマリ
シェアドリーダーシップが従業員のイノベーションに与える影響と、知識共有およびインタラクティブな職場文化がその関係を媒介および調整する役割を調査
インドネシアの3つの州にある120の地元の飲料会社から840人の回答者を対象とし、知識共有がシェアドリーダーシップ従業員のイノベーション行動の間の関係を部分的に媒介し、インタラクティブな職場文化がこの関係を調整することが明らかになった
方法
目的サンプリングにより、インドネシアの3つの州（ジョグジャカルタ、中央ジャワ、西ジャワ）にある120の飲料会社から840名の回答を収集
データはSPSSを使用して階層的回帰分析で処理
わかったこと：
シェアドリーダーシップと従業員のイノベーション行動の関係
シェアドリーダーシップの影響
シェアドリーダーシップは、従業員の協力や知識共有を促進し、従業員のイノベーション行動にプラスの影響を与えることが示され。リーダーシップが特定の個人に集中せず、チーム全体でリーダーシップが共有されることで、従業員が主体的に新しいアイデアを考え、実行することが可能になる知識共有の媒介効果
知識共有は、シェアドリーダーシップと従業員のイノベーション行動の間の関係を部分的に媒介することがわかった。つまり、シェアドリーダーシップは直接的にイノベーション行動に影響を与えるだけでなく、従業員同士が知識を共有することで、さらにその効果が強化されるという結果が得られたインタラクティブな職場文化の調整効果
インタラクティブな職場文化は、このシェアドリーダーシップとイノベーション行動の関係を強化する。従業員同士が積極的にコミュニケーションを取る文化があると、リーダーシップの効果がさらに高まり、創造的なアイデアや新しいプロジェクトの実行が促進される
論文から得た学びと活用場面
シェアドリーダーシップは従業員間の協力や知識共有を促進し、イノベーションを生み出すことが分かりました。また、インタラクティブな職場文化は、シェアドリーダーシップの効果をさらに高め、従業員の創造性を促進することが示されました。
従業員のイノベーション行動の促進を狙って、シェアドリーダーシップを導入してみてもよいかもしれません。