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マイ・オールド・アス鑑賞記録
皆さんは、占いをどこまで信じますか。
今年の運勢、来月の運勢、今週の運勢、明日の運勢、この日が良くてこの日がダメ、10年後の2036年の未来まで教えてくれる。私は、2028年がピークで、2031年が1番ダメらしい。
じゃあ27歳の私、30歳の私、もっとその先の私は、この占い結果をどう思ってるのだろう。
占いは、たぶん、人生になんらかの折り合いをつけるためにあるのだ思う。わからないことが多くて、先が読めなくて、不安だから。
18歳の頃より、ずっと将来のことを考える年齢になった。学生の頃は、どこの大学に行くかぐらいしか未来は見えてなくて、あんまり考えてなかったけど、こうやって歳をとるたびに、考えすぎる。どうしたら人生うまくいくのか、ライフプランをどんどん細かく決めて、逆算して考えるようになった。
以降、作品のネタバレです。
本作の主人公18歳のエリオットは、キノコでトリップして、39歳の自分に出会う。未来の自分から「チャドという男に近づくな。」と忠告を受け、まんまとチャドに恋をする。
なぜ忠告したかというと、恋に落ちたチャドが亡くなってしまい、辛い思いをするから。自分に辛い思いをさせたくなかったから。それでも、エリオットはチャドを愛し続けると決める。
最後がわかれば、もっと大事にするのにとか、よく思う。
作中で、チャドが「ごっこ遊びをした最後の日を覚えている?」とエリオットに聞くシーンがある。確かに、覚えていない。何回もしたし、すごく楽しかったから、当時あれが最後だと知っていたらもっと遊んだのかなとも思う。
また、エリオットの母親が、娘に初めて寝かしつけを断られた日の話をするシーンで、寝かしつけが大変でしんどかったのに、もう娘を揺らして子守唄を歌うことがないことに気づいて、誇らしかったけど寂しかったって言ってた。
いつでも、最後のときには気づけないけど、思い返せば幸せだったと感じることは沢山ある。
これを読み返す、未来の自分へ
今を大切に。過去や未来のために自分の決断を委ねすぎないで。未来の自分は、必ず今を愛おしく思うし、今より賢くなった未来の自分には出来ない決断がきっとある。35歳の自分は、きっと今の自分より賢くなって、今では考えにも及ばないことも沢山考慮して物事を取捨選択すると思う。でも、今の24歳の私は、35歳の私よりももっと大胆に、どんな選択もできる。今の自分を大切に。自分を大切にしてくれない人との時間よりも、大切にしてくれる周りの人をちゃんと大事にしてね。