Vol.28 原田隆史の人生クレド⑦「プロを育てる予測と準備力」(2009/6/2)
「原田隆史の人生クレド」と題して、私の「理念・ミッション」を短い言葉で端的に表している「クレド」を連続でご紹介しています。
ご自身の「クレド=信条」と比べてください。
第7回は、「その道のプロ」になるために必要な力について示すこの言葉です。
【プロを育てる予測と準備力】
「その道のプロ」とは、どういう人のことを指すのでしょうか。
高いスキル、専門分野に関する深い造詣、輝かしい成績など、「その道のプロ」を定義する条件はたくさんあります。
私は「プロフェッショナル」を次のようにシンプルに定義しています。
「プロとは、自分で決めた通りの結果を出す人のことである。」
何か達成したいことがあるとき、人は目標を設定します。次にはおそらく、その目標を達成するための行動計画を立てるはずです。
目標設定に慣れた人なら、その次には、行動計画に日付を入れたり、自分を知るための自己分析を行ったりします。
ここからが、プロと呼ばれる人たちと、そうでない人たちの分かれ目です。
プロと呼ばれる人たちは、冷静な現状分析を行い、未来に対する仮説を立てます。未来の仮説の中での、自身の目標の位置を考え、仮説に基づく行動計画を考えます。
つまり、取り組む前に、未来の状況の中で起こりうる出来事を想像の中であぶりだしているのです。そして根拠のある仮説における、自分の成功の物語=ストーリーを描いています。このストーリーに沿って、プロと呼ばれる人たちは、準備をします。
起こり得る問題とその解決策を考えます。
問題点を乗り越えるために誰に力を借りればよいのかを考え、その人のところに前もってお願いしに行きます。
このように、プロは、未来を予測し、未来に備えることができます。そして、自分で立てた仮説通りに、物語を進めていきます。
プロは、最初から「決めている」のです。成功する、優勝する、金メダルを取る。その人によって目標はもちろん色々です。しかし、「自分が決めた未来に向けて、徹底的に予測し準備をしていた」という点が共通しています。
今を積み重ねれば、いつかは未来にたどりつく、というものではありません。あなたの思いと意志を込めた「今」を積み重ね、確かな未来にたどりつくのです。自分で決めた未来のストーリー通りの、素晴らしい結果を残すために。
予測し、準備し、備えてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
(感謝・原田 隆史)2009年6月2日発行