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時が止まった年齢は何歳ですか?
哲学サロンのイベントで心理学者ジョン・リーの恋愛類型論についてのワークをしてきました。
恋愛類型論は恋愛の傾向を6タイプに分類したもの。人によって恋愛の傾向は6つに分かれて、チェック診断ににて自分がどのタイプかを知るというのが恋愛類型論です。尚、下記の6タイプに分かれます。
ルダス…遊びの恋
エロス…ロマンの恋
ストルゲ…友情の恋
プラグマ…実利の愛
マニア…嫉妬の愛
アガペー…献身の愛
このタイプによって、好きな人との距離の取り方、恋愛の重要性、恋が芽生えるまでの時間が変わってきます。
「自分が何タイプか知りたい!」という方は、9月末に発売した哲学手帳に診断テストが載っているのでそちらで診断できます。
このタイプごとにチームをつくって話したのですが、
ストルゲ(友情の恋)チーム「まず友達になってから、あ…好きかも!と恋心が芽生える。だから一目惚れとかよくわからない」
ルダス(遊びの恋)チーム「攻略したら気が済む。釣った魚はリリースする。餌をやらないどころか放流する」
マニア(嫉妬の恋)チーム「好きな人に既読スルーされると、ご飯がたべれないほど目の前が真っ暗になる。絶望する」
アガペー(献身の恋)チーム「そもそも恋愛の重要度が低い。なので逆に相手に尽くすことが苦ではない」
などなど大きな違いが出ました。当日はエロスとプラグマがいなかったのですがエロスとプラグマの人に話を聞くと
エロス(ロマンの恋)「すぐにこの人運命かも!と盛り上がってしまう。基本的に一目ぼれしかない」
プラグマ(実利の愛)「その人の収入や肩書きを聞いてから好きになるかどうか決める。見た目がタイプでもスペックが揃わないと好きになれない」
とのことでした。
文字で理解することはできますが、そのタイプでないとなかなか実感はできないもの。ちなみに私はマニア(嫉妬の恋)タイプで、恋愛に対して一喜一憂が激しいタイプです。好きな人と上手くいかないと気持ちが滅入ってしまい、目の前が真っ暗になってしまいます。
これはどういうことかと例えて話すなら、莫大な借金を抱えたor余命宣告されたような感覚に近いかもしれません。例えばいくら毎日が上手くいっていても、いきなり莫大な借金を抱えてしまったり、余命宣告されてしまったら気が気じゃなくなってしまうと思います。
例えばそんな借金or余命宣告されたときに会社で
部長「こないだの企画よかったね。クライアントからの評判も上々だったよ!」といわれても「いまはそれどころじゃねぇえええ!」となってしまうと思います。そのようなこと恋愛によって起こってしまうのがマニアタイプです。
かといってメンヘラ化するわけでもなく、実社会とは切り分けて考えているのですが、これは一種の「スーパー理想主義者」的発想にあたるとおもいます。純度を保った恋愛を理想とするあまり、それが上手くいかないと「意味がない」「全て終わった」ように錯覚してしまう。つまりは△がない、◯×思考なんですね。100点でなければ、0点だ。という完璧主義の発想です。
恋愛に関してそういった完璧主義の発想をもっている人は、裏を返せば「どこかにある理想卿」を追い求めているとも言えます。
まだ見たことはないけれども、どこかに完璧なものがある。どこかに理想卿があるという希望が、潔癖さに拍車をかけているのでしょう。
またこの場合の潔癖は、不純な恋愛をしたくないという倫理的な側面だけでは語れず「二人の関係がいかに特別なものであるか」という補完的とも共依存的ともいえる「特別感」が軸になっているのでしょう。
そう考えると、「まだ見ぬ理想卿」を掲げているということは「まだ見ぬ理想卿には到達できない」と感じた、失望した時期が過去に発生しているとも考えられます。
「理想卿はないのではないか?」と思う出来事があり、その時期になにかしらの精神年齢がとまっているのではないかと思います。
理想卿はないかもしれない、と悟りながらもまだその幻影を追う。自分が何かを喪失した年齢はいつか?
「初心に返る」というのは、心の中にいるその年齢で止まっている自分をあやす行為かもしれませんね。
哲学者ジョンスチュアート・ミルの言葉を引用していますが、本当に大切に思うことに関しては寛容になれなくて当然なのです。潔癖的に考え、時に怒りを伴うことがあればそれは自分が本当に大切にしている価値観を否定されたと感じる時だから、なのではないでしょうか。
哲学手帳には、6つの恋愛類型論他に「自分の人間関係の傾向」「自分の基本性格」「気になるあの人のタイプ別攻略法」「仕事で使えるタイプチェック」など精神分析家や神秘主義者が考案したタイプチェック診断がたくさん載っています。
ロジカルに自分を徹底分析したい方に役立つ手帳になっているので是非ご覧くださいませ。
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