【獣医な日々】大動物と小動物が繋がった話①裏を取れ
大動物でも小動物でも、仕事熱心な獣医さんはとてもかっこいいです。
以前勤めていた大動物臨床にも、めちゃくちゃかっこいい憧れの先生がいました。
小動物に移ったけど、その先生みたいな獣医になる!という思いで毎日頑張っています。
先生に言われた「裏を取れ」
以前大動物臨床で勤めていた時、
先輩獣医に「この症状にはこの薬を打ったほうが良い」とアドバイスされたり、
診療所の獣医がみんな同じやり方の投薬をしている場面が多くありました。
理由を考えようともせず、そのやり方が正しいんだと思い、そっくりそのまんま真似をしていた時のこと。
憧れの先生:「なぜそうやるの?」
ビビった私:「先輩がそうした方が良い言っていたので…」
憧れの先生:「上の人が必ずしも正しいとは限らないよ。常に裏を取らなきゃ」
そんな事を言われました。
裏を取れ=根拠を持てだった
先輩にアドバイスされても、本当にそれは正しいのか?なぜそうするのか?という経緯を調べて、正しければ真似ればいいし間違ってると思えばやらなければいい。間違ってる場合もあるんだから。
そういうことを言われました。
そうか。先輩が正しいとは限らないんだ。根拠を持たないとダメなんだ。
一つ学んだ出来事でした。
小動物に行ってからも言われてしまった
小動物に移ってから時間が経ったある日
受け持った診察で、猫の手術後の再診がありました。
腫瘍手術後の再診で、術前から長引く体重減少が気になった私は先輩獣医に相談しました。
「食べていない時期が長かったから、手術後もその影響で落ち続けているだけだろう。今食べ始めているなら大丈夫じゃないかな。」
そんなアドバイスをもらってホッとした私は何の疑いもなく無処置で診察を終えました。
その日の夜、別の先輩獣医とその日の診察の振り返りをしていた時のこと、
「術後も体重減少している猫がいましたが、先輩に大丈夫と言われたのでそのまま帰しました。」
そう言った直後、その先輩獣医に
「どうして?手術が終わって三日以上経ってもさらに体重が減少してるのに。先輩に言われたから疑いもなく大丈夫と信じ込むのはあまり良くないよ。」
「手術以外で別の疾患が隠れているかもしれない。そのまま帰したにせよ、そこで疑問を終わらせるんじゃなくて、自分なりに疑わなきゃ。」「先輩が必ずしも正しいとは限らないよ。」
そう言われた時に、
以前大動物で憧れていた先生に「裏を取れ」「根拠をもて」と言われたことを思い出しました。
またやってしまった。。。。。!!!!!
とてもショックでした。( ; ; )泣
大動物も小動物も裏を取るのが大切だった
大動物で憧れていた先生からも、小動物で尊敬している先輩達からも同じことを言われてしまいました。
でも、尊敬している優秀な先生達は常にこんな考えを持っているからレベルを上げて今に至るのかも!!!
そう考えると、尊敬しているからこそ鵜呑みにするんじゃなくて
その先生が言ったこと一言一言に「本当に?どうして?」と疑ってかかって、その先生が行動するに至った経緯を調べる癖をつけようと思いました。
憧れの先生に近づくために!
次見た時もその猫の体重が落ちていたら問答無用で血液検査しようと思いました。終わり。