原田瑠菜

ペット・動物に特化したwebライターです。 本業で獣医師をしながら、主にSEO記事の作成を行なっています。2024.10.1〜認定ランサー

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最近の記事

お仕事実績/ご依頼について(2024.11.1更新)

はじめまして。 ご訪問いただきありがとうございます。 ペット・動物に特化したwebライターの原田瑠菜と申します。 6年生の獣医系大学を卒業後、4年間臨床獣医師として犬猫の診療に携わってきました。 現在は本業と並行しながら、複業webライターとして主にペットや動物に特化したSEO記事を作成しています。 こちらには、私自身のことや、 お仕事の実績・依頼についてまとめました。 ご依頼、ご相談はX(@haradaruna10)のDM、 または、メール(runa.harada1

    • 【犬の病気】犬がお尻をこすりつける鑑別を考えてみた

      「お尻をする」「お尻歩きをする」日ごろからそういった主訴で来院される飼い主さんは少なくありません。 一見すると可愛らしく見える動作ですが、実は重大な病気がかくれていることもあるため注意が必要です。 今回は来院時お尻をすって歩く行動について考えられる主な鑑別を5つ考えてみました。 犬のお尻歩きとは犬のお尻歩きとは、普通に四つ足で歩くのではなく、お尻を床にこすりつけながらスリスリと歩く行為の事を指します。 ①肛門嚢腺の分泌物が溜まっているため肛門嚢とは? 肛門嚢とは、肛

      • 【犬の皮膚病】膿皮症かな?と思ったら~犬の膿皮症の診断手順まとめ~

        新人獣医になって始めに診察を受け持つことになるのが皮膚疾患だと思います。 膿皮症は犬では割とメジャーな病気で、私の病院でも一か月に数十症例は見かけるくらい多い病気だな~と感じます。 新人が真っ先に受け持つことが多い皮膚疾患ですが、実は内臓系の疾患よりも皮膚疾患の方が診断や治療が案外難しいのでは、、、と最近思うようになり、まとめてみる事にしました。 今回は小動物皮膚科専門誌「DERMATOLOGY 2011年11月」の【再発する犬の膿皮症〜背景の評価と治療プランの立て方〜

        • 【犬猫】血液検査の読み方の練習!ふわっと肝数値が高い時の考え方

          よく無症状や、非特異的症状の血液検査をしたときに、若干肝臓の数値が高いことが時々あります。 先輩獣医さんは、特定の疾患の時に少し肝数値が上がることを「ふわっと肝数値が高いパターンはこういう病気でよく起こるよね。」と、臨床症状は出ていないけど肝数値の上昇のみ伴う場合に疑うべき疾患のパターンを知っているみたいです。 もちろん経験値も勉強量も足りない私はこの「ふわっと肝数値上昇だけ」(次回から省略してふわっと肝数値と呼ぶことにします)では何か病気が頭に思い浮かぶはずもありません

          【猫】未避妊・高齢・食欲不振・多飲多尿

          先日初診で大きな猫が来院してきました。飼い主さんがカルテを記入し、受け取ります。 初診の猫の主訴カルテに書かれた主訴は 未避妊 高齢 食欲不振 多飲多尿 でした。 書かれたカルテを見ていると、同じくカルテを覗き込んでいる厳しい先輩獣医がいたことに気付きました。 やばい、なんか言わなきゃ。。。(・・;)汗 何の病気かは分からないけど、未避妊だから生殖器系の問題ありそうだし、多飲多尿あるならホルモンも絡んでる? そのくらいのふわっとした考えで「ちょっとこの症例

          【猫】未避妊・高齢・食欲不振・多飲多尿

          【獣医な日々】大動物と小動物が繋がった話①裏を取れ

          大動物でも小動物でも、仕事熱心な獣医さんはとてもかっこいいです。 以前勤めていた大動物臨床にも、めちゃくちゃかっこいい憧れの先生がいました。 小動物に移ったけど、その先生みたいな獣医になる!という思いで毎日頑張っています。 先生に言われた「裏を取れ」以前大動物臨床で勤めていた時、 先輩獣医に「この症状にはこの薬を打ったほうが良い」とアドバイスされたり、 診療所の獣医がみんな同じやり方の投薬をしている場面が多くありました。 理由を考えようともせず、そのやり方が正しい

          【獣医な日々】大動物と小動物が繋がった話①裏を取れ

          【皮膚病】アポキル≠かゆみ止め?先輩獣医に注意された話

          痒みを繰り返す犬痒みのひどい犬が来院しました。 顔周りと、背側から腹側にかけて数か所脱毛、発疹がややあり掻いているという主訴です。 かぶれは無く発疹部位はドライでやや色素沈着あり、膿皮症に特有のホットスポットなどはありませんでした。 1歳で数か月前から痒みを繰り返している、フードを変えたりはしていないそう。室内飼いで散歩以外で外には出ず、外部寄生虫のお薬は投薬済みとのこと。 細菌感染? アレルギー? どっちかかなあ。。。。と疑った私は、内服で抗生剤とアポキルの内服を

          【皮膚病】アポキル≠かゆみ止め?先輩獣医に注意された話

          診察時のルーティーンを決めておく

          診察で犬猫を迎える時、動物に対する心情は人それぞれ。 オーナーさんの性格や気分によって診察室の雰囲気はガラッと変わります。 診察室の雰囲気はオーナーさんよって違う今すぐ入院しないといけないくらい重度な猫ちゃんでも、オーナーさんは意外と落ち着いていて静かに治療が進んでいくこともあれば、 歯周病で命に係わる可能性は少ない症状のワンちゃんでも、物凄く不安そうに取り乱してしまう心配性のオーナーさんも。。。 本当に、症状の重症度にかかわらず診察室の雰囲気はオーナーさん次第でガラ

          診察時のルーティーンを決めておく

          ぱっとしない症状。。。膵炎の猫の話

          1、食欲不振、嘔吐を繰り返す猫 「前々から時々吐くんです。食欲も無いです」 雑種の猫ちゃんオス、10歳。 数日前から食欲不振と嘔吐で来院して、メトクロプラミドや制吐剤を使って二日間点滴を続けていました。今日は3日目。 1日数回、胃液のような透明な液体を吐くとのこと。水を飲む量が増えたもする、、、、との事でした。 今までも吐いて来院した事がありましたが、1回の点滴ですっかり治っていたのが、今回はあまり変わらない。 今は嘔吐は少し落ち着きましたが、元気食欲が戻ってない

          ぱっとしない症状。。。膵炎の猫の話

          抗生物質について①

          診療で回ってると抗生物質を使う場面が結構多い。 肺炎や下痢の子牛だったり、原因はわかんないけど熱がなかなか下がらず辛そうだったりする子に、抗生剤使ってみましょうか。という感じで抗生剤を使っている場面をよく見かける。 何十種類も抗生剤が沢山ある中で、この子はこれ、この子はこれと場面ごとにテキパキ使い分ける先輩獣医さん。国試勉強で抗生物質の種類(〇〇系はタンパク質合成阻害〜)とかは必死に覚えたけど実際臨床でどうやって使い分けてるのかなんて全くわからないよ! 1.そもそも抗生物

          抗生物質について①

          乳房洗浄とバイオフィルムについて

          親牛の乳房炎で農家さんから乳房洗浄を頼まれた。 先輩獣医さんと一緒に乳房洗浄の準備に取り掛かった。 留置針の外筒を乳頭に入れて、輸液チューブにつないで1分房に対して高張食塩水1Lを流し込み、5〜10分くらい?置いてから手絞りで出す。先輩獣医さんは乳頭に外筒をスポッと一瞬で刺してサクサク進めていくけど、私は乳頭内に入れるのすら戸惑って時間がかかった。 というかこんな長い管入れられるのか。。 乳頭内の解剖勉強しなきゃ。。 高齢のおばあちゃん牛で乳房は床につきそうなくらい大き

          乳房洗浄とバイオフィルムについて