外資系社員が教える、仕事でつかえる英語術!~実践編~
英語ネイティブ達と、テクニックで勝負する方法。
TOEICの高得点をもっている人。TOEICの勉強をがんばっている人。どうすれば、その努力を、もっとビジネスへ実践できるのか。英語ネイティブたちと仕事をし、外資系でサバイバルに生きる筆者がお伝えする、仕事でつかえる実践英語の決定版。もう1つ、上の英語を目指すあなたに!!
求められる英語レベル。
外資系企業でも、英語の使用度はまちまちである。まず、本国本社の現地子会社へのコントロールの度合いによって、全体的に違ってくる。
1.KPIの計数管理:社内の英語使用度は限定ポストのみ、低程度。
2.役員派遣:同役員へのレポートに英語使用、中程度。
3.従業員も多国籍:社内の多くの場面で英語が必要、高程度。
上記の特に2~3は、英語力に応じて、入社後のキャリアに大きな違いが出てくるので要注意だ。(仕事の成果よりも英語力が高く評価されるケースもたくさんある)。
次に、社内の職種に応じて、求められる英語力も異なってくる。
高い英語力が求められるのは、経営企画や経理・財務などである。派遣された役員や本社への直接レポートを英語で担う。
一方、営業マンはやはり英語力よりも営業力(成果)が求められる。英語はメール程度がほとんどであり、本社から役員が営業部に派遣されることも、比較的少なめだろう。
自分のキャリアや希望職種とともに、現在および将来目標とする英語力を検討し、自分が活躍できる外資系へ進んでいく。それがあなたの外資系での成功へ、近道になってくれる。
英語プレゼンテーション。
英語のプレゼンテーションは、大きく、つぎの2つのレベルがある。
第一は、カンペ(スピーカーズノート)をよむもの。国際電話やZoomでのプレゼンは、この方法で一定の評価を得ることが可能だ。Face to Faceのプレゼンも、カンペはポケットに入れつつ、頭に記憶させて「よむ」という手法だ。全てのプレゼンで最後に質問コーナーがあるが、分からなければ、「調べて後日連絡します」でも最悪OKだ。ここまでできれば、英語ノンネイティブとして、一定程度の評価が得られると言っていいだろう。
第二は、カンペなしでプレゼンテーションするもの。日本語なら5分から10分程度のプレゼンは、メモ無しでもできるだろう。カンペなしの英語プレゼンテーションは、まず母国語と同じようにスピーチの全体フレームを強くイメージしよう。例として、1.商品紹介(2分)、2.値段とターゲット客層(2分)、3.販売時期(1分)などである。しっかりした全体フレームをイメージしないと、話している途中で忘れてしまうので要注意だ。徐々に長いスピーチができるようになれば、上級英語プレゼンターである。
カンペありとカンペなし、プレゼンに応じてうまく使い分けて、英語力の向上と高評価を同時に獲得しよう!!
英語リスニング編。
英語の会議中、別のことをよく考えてしまう。例えば、上司のこととか。残念ながら、このような場合、英語会議においてけぼりになってしまう。一方で、60分の英語会議は、英語脳の集中がつづかないのも自然だ。これが現実である。どうすればよいか。英語会議において、「休憩する人」と「しっかり聞く人」を事前に明確に決めよう。休憩する人が英語を話してるときは、思い切って英語脳を「オフ」にしてしまう。しっかりと聞く人が話はじめたら、英語脳を「オン」に切り替えて、全力で集中する。
仕事は、オンとオフのメリハリが重要。英語のリスニングでも同じことが言えそうだ。
英語ライティング編。
外資系で使う英語のライティングは、一番心配のないところ。主に、ライティング英語は、メールやプレゼンテーション資料で使用するのみと考えて、間違いないだろう。まずメールの場合、TOEICや参考書などから間違ったイメージになりがちだが、その形式にほとんど決まったルールはない。最初は”Dear XX”や”Hi XX”からはじまり、最後はBest (Kind) Regardsなどでおわる感じだ。中身は、分かりやすく端的に書くのでビジネスマン好みだし、悩めばGoogle先生に聞けばよい。
またプレゼンテーション資料も、厄介なのは英語よりも文字の大きさなど、会社に応じて厳しく決まっているケースがある。その結果、資料作成に業務量が増える。英語に関しては、グラマー等はまたGoogle先生に聞こう。
結論、英語ライティングは心配なし。他人のメールを参考にしたり、Google先生に聞いたり、自由にコミュニケーションを進めていこう。
さらなる高みをめざすために。
さらに高い英語力を目指すのならば、オンラインでもよいから留学しよう。今、すごく安いのもあり、オンラインでも国際経験にもなる。たくさん話し、聞き、書こう。その結果、TOEICの点数もあがる。英語を使って、仕事か留学、これがベストチョイス。
最後に。ドイツ企業では、修士号や博士号をもっていた方が、企業の中での出世やキャリアにプラスに働く。努力しているのだから、当然だろうとのことだ。アメリカやイギリスなどと比較して、ドイツの公立大学(英語の修士・博士コース)に、日本人でも授業料ほぼ無料で行けてしまう。
さらなる英語力を目指して、留学や外資系に行く。日本人が国際人になるためには、努力だけではなく、リスクもとる必要があるだろう。その結果として、TOEICの勉強だけでは達成できない、「ステキな人生」を手に入れてほしい。