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【古家具 アップサイクル】なぜ壊れた物も買い取っているのか
壊れてしまったものを大量に仕入れました。
先日、壊れてしまった大量の襖や建具、そして勉強机が手に入りました。
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虫食いや、湿気で腐ってしまった部分も多く、襖や建具としては使えません。
でもですね、これ買い取ってます。理由はシンプルで
「使えるから」
です。意味わからないですよね(笑)。
襖や建具に使われている木材というのは、家具職人さんが見極めて使っている「剃りの少ない」木材が使われています。
※余談ですが、無垢材を使った椅子などは、「これからこんな風に反り返ってくるだろうなぁ」という、長年培われた経験から、そこまで予想して作られています(すごい領域)。
「建具」としては使えなくても、丁寧に解体し、汚れや障子などは綺麗に取り除き、「木材」としてならまだまだ活かせます。
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その分、ものすごく手間がかかります(汗)。ただ、新材にはない深みが古材にはあるし、その深みを得るために経過した何十年(ものによっては何百年)という時間は、買うことができません。
要するに、、、好きだからやっています(笑)。
これから作る予定のもの 3選
今回引き取ってきた、壊れていた建具や勉強机を使って「ずっと作りたかったけど、材料が無くて作れなかったもの」が3つほどあるので、今日はその話をしたいと思います。
1.ショーケース
長いこと作りたかったものの1つがショーケースです。イメージは下の写真のような感じです。
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ガラスは大量にあるので「後は、四方の柱部分に使えるちょうど良い木材があれば!」とずっと思っていました。建具に使われていた木材は、ピッタリなので、これを機にまずは試作品を作ります。
上の写真のものは、最終段階です(笑)。その前に小さな試作品を作って、マーケットや店舗でお客さんの反応を見て、改良していきます。この工程は、いつも通りですね。
2.鏡
先日、200年前の古材を使って、鏡を試作しました。
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元々はマルシェの出店者さんから「アクセサリーを着けて見るのに、小さな鏡が欲しい」という話をもらっていまして。。。「まずは試作品作りますね」ということで、上の写真のものを作りました。
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建具に使われていた木材を使って、本格的に開発していきます。
ただ、問題は鏡(汗)。実は鏡は、古民家の遺品整理や買取依頼でも、出てくるのは結構稀です。この辺は、試作ということで、知り合いのツテを辿って小さめの鏡を仕入れて試作して見ることにします。
3.製図机
製図机って皆さんご存知でしょうか?設計士が図面を描くのに用いる、作業台のことで、並行定規がついていたり、板がマグネット式になっているものもあります。
スタジオジブリの映画「風立ちぬ」でも登場していましたね。
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実は、今住んでいる古民家の大家さんの弟さん(故人)が、設計士だっということもあり、製図に使われていた板が偶然出てきました。
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危うく処分されそうだったところを、全力で引き留め(笑)、保管させていただきました。「いつか製図机を復元したいなぁー」と思いながら、数年。
先日、天板がボロボロになってしまった机を、偶然引き取らせてもらいました。
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これをうまくアップサイクルすれば、製図机が再現できます。年末年始を使って、これの作成に取り掛かります。
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これは完成しても売る気は全く無く、非売品になります。店舗の2階、南面の日差しがよく入るところに置こうと思っています。幸い、弟さんが生前使われていた、建築関連の書籍も出てきたので、製図机の横に小さな本棚を置いて、アップサイクル品の事例として、展示予定です。
上手く言えませんが、こういうのも、やはり大切にしていきたいんです。
大家さんにはまだ内緒にしていて、完成してから見せようと思ってます(笑)。
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2階売り場スペースを整えて、お店をやっていないときは、完成した製図机でデスクワークするのが、目標の一つです。
まとめ
壊れているものを敢えて買い取るので、仕入れ値は抑えられますが、手間がものすごいかかります(汗)。この辺は、今後
・機械を導入
・作業場の動線を効率よくする
・モノづくりが好きな人を雇う
など、いろいろ試行錯誤しながら進めていきます。そんなトライアンドエラーの様子も、こちらで赤裸々に公開していきます(笑)。