方言でお笑いをする人々
東北人、九州人、沖縄人は結構楽しめるであろう、それ以外の地域の方は雰囲気で楽しめるかもしれない、そんな動画が上がっていました。
そもそも方言が好きなんですよね。自分が方言話者というのが発端なんだと思うけど、他地域の文化や訛りの発音等含めて好き。
大学では副専攻の言語学で方言ゼミ入ろうか結構悩んだけど、結局主専攻のゼミに入りました。
が、いまだにたまにあっち(言語学)のゼミ行ってたらどんな卒論書いてたのかな…とか思うぐらいには少しだけ後悔しています。
私の第一言語は秋田弁なので、秋田弁漫才のねじは昔からよく見ています。
東北弁はなかなかメインストリームに行きづらい中、建て付け的には「わかる」と「わからない」のいいとこ取りでネタを作っているのでタイミングとネタが合えば全国ネットで注目されるかも、されて欲しいな〜、と応援しているコンビ。
言葉の懐かしさを求めてYouTubeを見に行くと全然標準語なのでちょっと違う感じを受けるのが玉に瑕でしょうか(絶対その方が間口が広がるからねじ的には正解)。
秋田出身芸人でいま一番勢いがあるのはハナコの岡部君だと思うけど、そのほか磁石の永沢さんとか、グランジの大さんとか(椿鬼奴さんの旦那さん)、ボケツッコミ文化がないながらも県勢は頑張っているのです。
とはいえ方言漫才を推してるのはねじぐらい、永沢さんが「踊る大捜査線」のギバちゃんぐらいの量は方言入れるかな〜という感じ。
市内の若者とかはもうほぼ秋田弁話す感じでもないので、岡部君永沢さんあたりは元々ほぼ喋らないのかもしれないですね。知らんけど。
お笑いではないけど、ミュージシャンの高橋優はライブMCが秋田弁過ぎて当時千葉県の会場だったんですけど千葉の人わかんのかな?と不安になりながら見てました。
動画の中でモダンタイムズがいじられていたけど、ダウンタウンとかは特に東北弁推してる芸人とか嫌いそうなイメージがあります。
わけわからん言葉で内輪だけでドヤ顔で喋んな気分わりーなぐらいは思われそう(完全なる被害妄想です)。
そういうふうに見られてる雰囲気が東北弁にはある気がして、方言を矯正する人が多いかもしれません。
地元は好きだけど、外で大きい顔できるほどではないというか。
当たり前に人前で方言(生まれた時から話している言葉)を使えて、かつ意味を理解され、それでいてイロモノではない人々に対する引け目と羨望はマイナー方言話者独特の感覚かもしれないです。
何を言いたいかわからなくなりましたがとにかく言わせて欲しい。
ねじのクララの「ひじゃかぶがぢゃめいでら」の面白さは、「ひじゃかぶがぢゃめぐ」のは基本年寄りということ、それをお嬢様かつ少女であるクララが発言するチグハグさ、若者は耳馴染みがない意外な言葉(年寄りの会話をよく聞いてる人ぐらいしか耳にすることがない、わかるとわからないのちょうど絶妙な位置の言葉)であること、そして何より語感の良さにあるということをとにかく伝えたいです。
足の悪いクララの様子を「ひじゃかぶがぢゃめぐ」と訳した功績はめちゃくちゃすごいぞ。
この感動、誰かと分かち合いたいけど分かち合えた試しがありません。
ひじゃかぶがぢゃめぐ…(加齢などで)膝が痛い、使い物にならない、膝の骨がガチャガチャするみたいな、うまく関節が噛み合わずハマっていない感じを表す言葉。クララの足の障害については、恐らくひじゃかぶががぢゃめいてる訳ではない。
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