仕事#3

某広告会社に最低文字数4000字(×項目数)のESを出した私。見事ふるいに引っかかり面接に進みました。
面接前はリクルートサイトの同社の広告と公式サイトの文章を隅から隅まで読み込みました。変に小細工…というか用意したテンプレ的答えは求められてないんだろうな~と感じていたので、志望動機くらいはすらすら言えるようにしておいて、自分が書いたESと矛盾がないようにそちらも読み込み、準備は万端…

面接では、こじんまりとした明るいオフィスにきれいなお姉さんたち(当時で言うminiやcutie、森ガール系。赤文字系は皆無)がニコニコパソコンを叩いていて、目が細くて優しそうな社長と部屋の一角でざっくばらんにお話するという形式でした。
優しそうといってもチクリと刺すところは刺す、「この質問とちったら終わりだな…」的な本質的なことを気付かない程度に織り交ぜてくる、といったちょっときなくさい雰囲気もちらほらありつつ、面接も終了。

根が意識高い系の私は「厳しくはするけど成長させたいからだ」「広告制作の業務が大半だけどおいおい自分に名指しの仕事が増えて独立していった人も沢山いる」「君も仲間になったら同じように責任もって育てていく」などの言葉にうっとりしながら帰路へ。
魅力的な言葉の数々に加え、東京のオフィス街ど真ん中、ほかの人とはちょっと違ったクリエイティブな仕事に確かな手応え…田舎育ちの大学生である私はもう高揚しまくりです。
その後、2週間くらいして合格の連絡を受けました。

本当はここで、ちゃんと入って大丈夫な企業かどうかをもう一度しっかり判断すべきなんですねー。よく言われますが、就職ってこちらが選ばれるだけではなくてこちらも選ぶ側なんですよ。
そもそも仕事って、自分の労働力を売ってお金を得る行為です。このくらい頑張ったらこのくらいは報酬ほしいな、その報酬ならこのくらいの生活できるな、プラスマイナスやりたい仕事そうでない仕事、を全部天秤にかけて判断し仕事を決めるべきだと今なら思います。
その判断プロセスを飛ばしてしまうと、おいおい退職転職だとか鬱だとかやりがい搾取だとか過労死だとか、面倒くさくて時間がかかって心がすり減って取り返しがつかない出来事が襲ってくる可能性が高くなるので、最後の砦としてめちゃめちゃ真剣に考えてほしい。

ただでさえ焦りと強迫観念にとらわれて判断がズブズブになってしまう病気にかかっているのに、就職氷河期真っただ中にお祈り以外のメールを受け取った学生にもう少し頑張れということほど酷なことってないですけどね。

ということで例に違わず就活生らしく思考停止していた私。
次回、ブラック企業の本懐、乞うご期待!!(ここにきて初めてのテンション)

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