色温度と露出補正を極めることが写真上達の鍵となる。
こんにちは。原です。
今は昔、モノクロ写真。
もちろんモノクロ写真にも色があった。
グレーは黒と白の間の「色」であり、グレーの表現領域が多ければ多いほど写真は
表現力を増し、極めれば極めるほどクリア感が増し、今まであまり見たことの無い様な素晴らしいモノクロプリントが出来上がる、ゾーンシステム。
巨匠アンセルアダムズが極めたプリント主導の撮影技術。
時は流れ、カラー写真が主流になり、更に進化を遂げたデジタルシステム。
色補正をしっかり身につければ、撮影技術の飛躍的な向上につながる。
カメラ技術ももちろん大切だが、現像技術が役割としては半分。
つまりPC上の現像作業なくして、ファインデータは出来上がらない。
撮影技術ばかり追いかけても不十分なのである。
自分のイメージ通りの色補正ができなければ写真表現の幅は広がらない。
デジタルカメラになったから誰でも簡単に綺麗な写真が撮れる。それは嘘。
写るものと撮るものは違う。
色をしっかりと把握するためには写真撮影時に露出補正をしっかりする。
「露出補正」とは自分意図する様な明るさを自分なりに把握して露出決定することをいう。
補正したデータを現像してよりイメージに近づける。
例えば室内の照明。
見た目通りに撮ることが最善なのか、それとも自分なりの味付け(解釈)をするのか。
白すぎないか、黄色すぎないか。壁の色を優先するのか、白を基調とするのかで色はかなり変わってくる。
白いものを白く撮る。黒いものを黒く撮る。
写真では実はそれが一番難しい。
話は少し脱線するが、例えばカメラで四角い箱を四角く撮れるだろうか。
歪まずに理路整然と四角い箱を四角く撮るのは意外と難しい。
使うレンズや被写体との距離。どの角度から撮影すれば歪まずに撮れるか。
赤はより赤く。それでいてディティールが潰れない表現。
光の色温度や色補正をしっかり理解すればより思い通りの色を表現できる。
黒はより黒らしく。スッキリとしたリアルな黒を目指したい。
室内においてもフィールドにおいても色にこだわる。きっと写真上達の鍵となる。