「最上のものはなお後に来たる」 はらまさかず
『アンの愛情』を娘に読んでいる。
物語のなかに、19世紀イギリスの詩人ブラウニングの詩が引用されている。
「最上のものはなお後に来たる」
アンとプリシラが貸家を探している場面だったので、残り物には福があるといった感じの意味なのかと思ったが、調べてみたらもっと深かった。
これは、ブラウニングの詩「ラビ・ベン・エズラ(Rabbi Ben Ezra)」からの引用で、The best is yet to be.(最上のものはなお後に来たる)の前には、Grow old along with me. (我とともに老いよ)がある。つまり、一番いい時は未来にあるという意味。
娘に本を読んでやりながら、このまま時が止まればいいと思い悲しくなる。でも、それは違うのだ。もっと楽しいことが、これから起きる。そう思うと、楽しくなってきた。
最上のものはなお後に来たる。