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日々の幸福度を上げるコミュトレの技〜「稼ぐ話力 相手を腹落ちさせるプレゼンテーション術」 勝間和代


おそらく多くの人達にとって衝撃的な内容です。自分の話がほとんど相手に伝わっていないんですよ、という厳しい内容ですから。

普通に誰かと会話をしていて、やり取りをしていて、もしくはメール、 LINE で連絡し合っていて、自分の伝えたいことは100%相手に伝わっていると思っていたら大間違い。そんな思い込み、常識を覆すような内容が書かれています。

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じゃあ、何が伝わっているの?、ですが、話の内容以外のことが多い、というのです。

伝わるのは7割ぐらいが見た目で、2割が声の調子、そして残り1割が内容、それぐらいの意識でやった方がいいと勝間さんも話しておられました。
つまり人と話をする時に自分の会話で100%伝わってると思っていたら大間違いで、実は自分の見た目、外見、服装、この人、鼻毛が出ている!、とか、そんなことがまず相手に伝わっているというのです。

続いてこの人の喋り方、早口だなぁ、緊張しているなあとか、ゆっくり喋るな、いい声だなぁ、と言ったところが伝わります。その上で、話のポイントが伝わる、そんなイメージです。おいおい、話、伝わってないやん、ということなんですね。


どうすればいい?ですが、、、
会話で大事なのは一方的にしゃべりすぎないということ。
相手と自分との間は五分五分くらいでもいいというアドバイスがあります。さらには1/3ずつぐらいでもいいのかもしれないという助言もあります。
自分が伝えたいことを伝える時間が1/3、それを相手に理解してもらうので1/3の時間、あと相手が理解したと確認するための時間が1/3。「こうだよね」と。そんな割合です。
なので内容を詰め込みすぎない、ということですね。

あと間を持つ、沈黙を恐れない、ということも。沈黙はホント、怖いですよね。でも沈黙していても相手に考えてもらっていたりする間だと理解すれば、気にせずにいけるかもしれませんね。

話の流れ、伝え方のアドバイスもあります。
まず相手から見て分かりやすくという目線が一つ、
そして全体像から入ってだんだん細かいところに行くという話の流れ。
あとは、相手にとって価値のある情報、「お得ネタ」が入ってるかどうか、
つまりこの人に話を聞いて特をしたと思われるような要素が相手に伝わっているかどうかというのもポイントです。

勝間さんの YouTube を見ると、「今日お話ししたいことは何かと言うと〜〜」とまず結論を言います。その結論を言ったとこんな話があってこんなことがあってと全体的なことを言ってだんだん細かい内容に入っていきます。①結論から言って、②大きな話、そして③相手にとってプラスになる話、と段々情報の密度が濃くなっていく、相手にとってお得な情報が盛り込まれるという流れです。

あとは、ジャパネットたかたのセールスや池上彰さんの説明を例に出されていますがまさに相手にどれだけ伝わるかという意味ではそういった有名人の伝え方、話し方を参考にするのが良いの良いかもしれません。池上さんの場合、ちょっと相手に質問して、考えさせておいて、で、話をすすめる、というのは極上のテクニックだと思います。

見た目や話し方を重視すべきというポイントは、なかなか悩ましいですね。伝えたい内容そのものは実はあまり伝わっていないという非常にショッキングな内容で、逆になにが伝わっているかというと、見た目というのです。見た目、要は非言語コミュニケーション=言葉では伝わらなくて言葉以外の内容が相手にとって非常に印象に残りがちなので、そこをとにかく気をつけようというのです。
要は美男美女が特、というのと通じます。そんなことをいうと元も子もないのかもしれませんが。せめて不潔な印象を与えないだけでも変わりますよね。「髪型、肌、笑顔」、まずはそこからやってみようかと思わせてくれます。

話は、普段の生活でどんどん鍛えられます。普段意識して取り組むことで、より相手に伝わる、相手が聞いてくれる、それでどんどんスキルアップできますし、上達しているのを体感できます。
資格試験で合格するというようなわかりやすい数値目標や結果があるわけではないので、コミュニケーションへの意識、合格ラインのようなものって考えられていないかもしれませんが、実は日常生活ではコミュニケーションのほうが大事で、日々の結果、満足度、幸福感につながります。なので本来、鍛えるのはこのコミュ力のはずなんです。

筋トレ、脳トレ、コミュトレ、でしょうか。

話を聞いてもらえた、相手のことを理解した、そんなプラスの感情が日々、貯金されると、寝る前に、「きょうもいい一日だった」という満足感、幸福感に満たされます。コミュ力はその幸福の貯金をする上で必要不可欠なテクニックだと感じます。何はともあれ、コミュ力をつけることで、普段の毎日舞時間毎秒の中での満たされ度合いアップにつなげたいと感じました。


わりとサクっと読めますので、話し方に興味のある方、コミュニケーションの内容に興味がある方にはおすすめです。


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