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あなたはもらえるか

タイトルの意味を最後に知る。


辺野古基地移転のこと、ニュースで見て知ったような気になっている自分は、なんて無知で、恥ずかしいことだと思う。
同じ日本のことなのに、他人事になっている。
外国の戦争に心を痛めるけれど、沖縄はずっと終わっていない。ごめんなさい、無知でごめんなさい、ごめんなさい。



今日は夜勤明けで、洗濯日和だったけれど、14時過ぎまで寝てしまった。もったいないと思う。夕飯の準備はまだ早い。挽回したいと一冊の本を手に取った。

読みたいと思いつつ機会を逃していた。気になる本を探していたら関連本のなかに著者のことが出ていた。
数日前に書店に寄ったので早速購入した。

上間陽子 著 『海をあげる』

12篇のエッセイを集めた著書。
幼稚園に通う小さな娘さんの純粋な問いや食欲の話と並走して、沖縄基地問題、性被害、10代の妊娠など、重いテーマも書かれている。

食の力や沖縄の人たちの死生観のような話もある。

読んでいて心臓を掴まれているような苦しさもあれば、「頑張ってきた」と自分をねぎらってあげたくなることもある。


父の親友でいてくださった住職にいただいた言葉で、忘れられない言葉がある。

「あなたの優しさは、生まれもったものじゃなく、いろんなつらい経験をしてきた中で出てきたものだよ」

優しさという言葉はとてもよく使われるけれど、その定義は人それぞれだろう。
わたしはきっと、人の話を聴く、沈黙も含めて、それが少し得意なのかなと思う。
そういうことを「優しさ」と言ってくれたのだと思う。

著者は「聴く」仕事を通して、自分はどう感じるか、何ができるか、深く深く考えながら、この大切な12篇を綴ってくれた。

読んでみてほしい一冊です。


そして、明日も休みなので、これからこの本を読みます。


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小笠原ゆき
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