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「チリも積もれば山となる」2021/09/08

本日のオルタナティブスクールすだち
小5×1名の参加。

初めは久しぶり(約50日ぶり)だからか、人見知り(笑)
徐々に話をしてくれたり、思い出してくれたりで探り探りに。

こんな時も敢えてこちらから何かをしてあげたり
手伝ったりはしません。

自分が心地よく、気持ちよくその時間を過ごすために
そこにいる人と関わった方がいいと判断したならアプローチすればいいし
自分一人で過ごすことが心地いいと判断したならば
お互いの過ごし方を尊重して共存すればいい。

無理に「仲良くしましょう」なんて標語を掲げるのは違う。
既存の学校がやりがちな、手段を目的と見做してしまう悪い癖。

本質的な教育の在り方は、誰もが考えるべき時代に来ているのかなと。

その後、ボードゲーム「ザ・クルー:第九惑星の探索」のプレイをきっかけにやりとりを繰り返しました。
2人プレイが初めてなゲームだったので、彼がルールブックを必死に読んで
説明してくれようとしていました。

「ありがとね」

素直に感謝を伝え、笑顔もちらほら。

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その後も牽制し合うような会話は続きましたが、(笑)

「買い物いこ」

この彼が発する一言をきっかけに
お昼ご飯の支度をスタート
結構言うのに、勇気が要ったと思うんだよね。
だって、私が何も言わないから。

時間は13:00
すべてのじかんのマネジメントはこどもたちが主導権を握る

「自律」への道

買い物に出かける前に、一つだけ提案しました。
それは、以前スクールに来ていただいた方に
美味しいお米をいただいたので、それを一緒に食べようと。

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なので、今回は「ご飯のおかず」を求め買い物に。
今回はスーパーではなくコンビニへ。

いろいろ見ていく中で
レトルトカレー、ふりかけ、レンジでチンする焼肉、カップ麺、
カップの味噌汁……
この辺りでどうしようかー、と悩んでいると

「いや、実は食べたいものがあるんだよね……」

とボソッと伝えてくれ、見にいくと「サンドイッチ」
しかも、予算の半分をオーバーしている金額。
オーバーしていた金額は「7円」
それを気にしていた様子。

食べたいものと、予算を超えて私のご飯の金額が減ってしまって悪い
という気持ちの葛藤をしていたのでしょう。

そんな彼に
「大丈夫、食べたいもの食べようよ。
 予算は1人で250円じゃなくて、2人で500円だから。そこはボクが調整するよ✨」

それでも「悪いかな、」と心配している様子でしたが
2人の納得する形でお会計を。
やさしい心の持ち主だよね。
しかも、レジで会計する定員さんに、
カゴから商品を出して渡してくれていた彼。

店員さんからも「ありがとう」の言葉。

素敵なやりとりだなと後ろで見守っておりました。

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パスタも食べたかったらしい(笑)

大雨が降ってくる中、スクールに戻り
炊けていたごはんと、サンドイッチと、カップ麺の準備。
炭水化物パーティ(笑)

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サンドイッチに挟まれているハムをおかずにご飯を食べ
焼きそばをパンに挟んで焼きそばパンにして食べ、
ご飯にご飯ですよをかけて食べ
こんな昼食になりました。

食べたかったサンドイッチをいい表情で食べていた彼
何を感じ取り、何を学びに昇華させていくのか。

買い物の道中、どんな話の流れだったか

チリも積もれば山となる

こんな話になりました。
毎日のとんでもなく小さな変化、些細な行動、細やかな言葉が
人格を形成していきます

すぐには成果は表れない。目に見えてこない。
だけど目に見えないことこそ真実で本質。
すぐに目に見えた結果が出たものは、すぐにメッキが剥がれ、作り物だったことに気付くでしょう。
当人が気付かぬうちに積み上げていたものが、芯となります。

テストの点数がいい悪いと、見に付いている付いていないは全く直結していないことを知りましょう。

同時に彼はこんなことも言って笑わせてくれました。

山も積もりすぎるとチリとなる(笑)

一気に何かが崩れ落ちることもあると。
だけど、積み上げすぎなければ、被害は少なくて済むと。
どれも人生だねって。

そんな会話で楽しませてもらいながら、
スクールでは最後にボードゲームをやったり、
オススメの動画を紹介し合ったりして終了。

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行きはお母さんに送ってもらったけど、
帰りは自分で電車で帰ります。(2回目)

「さようなら〜」と手を振り駅に向かう彼の姿は
非常に逞しく見えました。

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