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こどもたちに育んで欲しい3つの力 vol.1

スクールをやる上で大切になってくるのは
「どんな学校か」
ではないかと思っているのですが、

如何せん今まで公立の学校という現場に染まっていた関係で
決められたことを把握し、それを大切なものだという前提で
勉強し、理解し、自分のものにして、
こどもたちに還元していくということをしていたので

イチからコンセプトを形成するとなる
凄く頭を悩ませているのですが、

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私がこどもたちと関わる中で
また自分の人生を送る上で重要になってくるのではないかという

“こどもたちに育んで欲しい3つの力”

について3回に分けて述べてみようと思います。

①読解力

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「そこに何が書いてあるのか?」
物事を把握する上で、必要不可欠なのではないかと。

今や、不登校や学校へ行かない選択肢の子も増えてきていますが、
こどもの発達段階を考えた時に
今の義務教育のカリキュラムはかなり精巧に作られていると思っていて
しっかりとした指導をすれば
この時期に押さえるべきことをやっていると思うのですが、
(もちろん要らないと思うことも多々あるが……)

“勉強はいくつになってからでもできる”

というのは少し甘い気がしていて
あとから勉強しようと思った時には本や動画などからだと思います。

そこに何が書かれているか?、何を言っているのか?
これを把握する能力が育まれていない状況では
あとから勉強しようと思っても
何も身につかない、何も自分に入ってこない気がするんですよね。

とある問題をご紹介いたします


問題 次の報告から確実に正しいと言えることには◯、そうでないものには✖️を、左側の空欄に記入してください。

 公園に子どもたちが集まっています。男の子も女の子もいます。よく観察すると、帽子をかぶっていない子どもは、みんな女の子です。そして、スニーカーを履いている男の子は一人もいません。
(1)男の子はみんな帽子をかぶっている。
(2)帽子をかぶっている女の子はいない。
(3)帽子をかぶっていて、しかもスニーカーを履いている子どもは、一人もいない。

出典元
「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」新井紀子 著 東洋経済新潮社

さていかがですか?
◯✖️は付けられたでしょうか?

正解は










(1)のみ◯になります

こちらは「大学生数学基本調査」というもので
2011年から実施されている、国公立私立を問わず全国の大学生を対象にした調査です。
上記の問題を見てもらうとわかる通り、小学生でも読める簡単な文章ではあるのですが、大人である私たちでさえ迷われた方もいるのではないでしょうか?

ちなみに調査の結果、
正解率は64.5%
国立Sクラスの大学生 85%
私立Bクラスの大学生 5割未満 (詳細は書籍にて)

「読めば理解できる」
これを大前提にしては危ういのではないでしょうか?

・そもそも会話が成り立たない
・書いてあることが分からない
・読んでも理解できないから読むことが楽しくない

この力が育まれていない状況での「幸福」は
私にはちょっと想像しにくい状況です

私が運営している一宮市にある
オルタナティブスクールすだち では、

こどもたちでも楽しみながら読解力を育むことができる良質な書籍や
保護者の方に向けてのシェアやアウトプットの機会を設けて
一緒に成長していこうという気持ちがあります。

まだまだ不足している部分もありますし、
ツールが揃っていない、
代表の私自身の教養もまだまだなところがありますが、
こどもたちと一緒に成長していけるような
学びを一緒に共有していけるような空間、環境になっていけたらと
歩みを始めています。

明確なコンセプトはまだ明文化できないかもしれませんが、
「想い」があるので
少しずつカタチにしていけたらと思っています。

この記事を読んで、みなさまからのご意見などいただけたら嬉しいです✨

次回は「こどもたちに育んで欲しい3つの力」の2つめ
乞うご期待👍

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