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小さな王子さま・第27章~私家版「星の王子さま」~(完)
(※ブックチャレンジの代わりに翻訳チャレンジしました。毎日1章ずつアップしてきました。なお、サン・テグジュペリによる原作の著作権は、イラスト・文章ともに保護期間が過ぎています。”自粛生活の友”にどうぞ)
27章)
今や、もちろん、すでに6年もの時が過ぎてしまった……私はこれまで、この物語をだれにも話したことはなかった。私の友人たちは、私が生きていたことが分かると、とても喜んでくれた。私は悲しかっ
小さな王子さま・第26章~私家版「星の王子さま」~
(※ブックチャレンジの代わりに翻訳チャレンジしました。毎日1章ずつアップしていく予定です。なお、サン・テグジュペリによる原作の著作権は、イラスト・文章ともに保護期間が過ぎています。”自粛生活の友”にどうぞ)
26章)
井戸の隣には古い石壁があった。私が翌晩戻った時、私の小さな王子様がその壁の上に座っているのが見えた。そして、彼がこう言うのが聞こえた。:
「キミは覚えていやしないの? まさにこ
小さな王子さま・第25章~私家版「星の王子さま」~
(※ブックチャレンジの代わりに翻訳チャレンジしました。毎日1章ずつアップしていく予定です。なお、サン・テグジュペリによる原作の著作権は、イラスト・文章ともに保護期間が過ぎています。”自粛生活の友”にどうぞ)
25章)
「みんな電車に乗ろうと急いでいる」と、小さな王子様は言った。「でも、彼らは、自分たちが何を探しているかわかっていないんだ。だから彼らは腹を立てる。それで、いたずらに騒ぎまわるんだ」
小さな王子さま・第24章~私家版「星の王子さま」
(※ブックチャレンジの代わりに翻訳チャレンジしました。毎日1章ずつアップしていく予定です。なお、サン・テグジュペリによる原作の著作権は、イラスト・文章ともに保護期間が過ぎています。”自粛生活の友”にどうぞ)
24章)
私の飛行機が壊れてから、8日が過ぎていた。私は、小さな王子様の語る営業マンの物語を聞きながら、私の水の最後の一滴を飲み干した。
「ああ!」私は小さな王子様に言った。「キミの思い
小さな王子さま・第23章~私家版「星の王子さま」~
(※ブックチャレンジの代わりに翻訳チャレンジしました。毎日1章ずつアップしていく予定です。なお、サン・テグジュペリによる原作の著作権は、イラスト・文章ともに保護期間が過ぎています。”自粛生活の友”にどうぞ)
23章)
「おはようございます」と小さな王子様は言った。
「おはようさんです~」と、営業マンは言った。
営業マンは特別な錠剤を売っていた。その薬は、人々がのどの渇きを感じるのを止めさ
小さな王子さま・第22章~私家版「星の王子さま」
(※ブックチャレンジの代わりに翻訳チャレンジしました。毎日1章ずつアップしていく予定です。なお、サン・テグジュペリによる原作の著作権は、イラスト・文章ともに保護期間が過ぎています。”自粛生活の友”にどうぞ)
22章)
「おはようございます」と、小さな王子様が言った。
「おはようございます」と、列車の信号手は言った。
「あなたはここで何をしているんですか?」と、小さな王子様が尋ねた。
「私
小さな王子さま・第21章~私家版「星の王子さま」~
(※ブックチャレンジの代わりに翻訳チャレンジしました。毎日1章ずつアップしていく予定です。なお、サン・テグジュペリによる原作の著作権は、イラスト・文章ともに保護期間が過ぎています。”自粛生活の友”にどうぞ)
21章)
ちょうどその時だった、キツネが現れたのは。
「こんちは」とキツネが言った。
「こんにちは」と、小さな王子様は答えた。振り向いたけれど、誰もいなかった。
「おいらはここだ
小さな王子さま・第20章~私家版「星の王子さま」~
(※ブックチャレンジの代わりに翻訳チャレンジしました。毎日1章ずつアップしていく予定です。なお、サン・テグジュペリによる原作の著作権は、イラスト・文章ともに保護期間が過ぎています。”自粛生活の友”にどうぞ)
20章)
長いこと経ってから、小さな王子様は道を見つけた。そして道は、人間の世界へと彼を導いた。
「こんにちは」と、小さな王子様は言った。彼はバラ園の中にいた。
「こんにちは」と、バラた
小さな王子さま・第19章~私家版「星の王子さま」~
(※ブックチャレンジの代わりに翻訳チャレンジしました。毎日1章ずつアップしていく予定です。なお、サン・テグジュペリによる原作の著作権は、イラスト・文章ともに保護期間が過ぎています。”自粛生活の友”にどうぞ)
19章)
小さな王子様は、ある高い山に登った。彼が知っていた山々といえば、彼の膝に届くほどの高さしかない、彼の三つの火山だけだった。彼は休火山を、椅子として使っていたほどだ。
「こんなに
小さな王子さま・第18章~私家版「星の王子さま」~
(※ブックチャレンジの代わりに翻訳チャレンジしました。毎日1章ずつアップしていく予定です。なお、サン・テグジュペリによる原作の著作権は、イラスト・文章ともに保護期間が過ぎています。”自粛生活の友”にどうぞ)
18章)
小さな王子様は砂漠を越えて行った。1輪の花以外には、他の誰にも、彼は会わなかった。それは、ほとんど、まったく、花ではなかった――それは3枚の花びらしか持っていなかった……。
「
小さな王子さま・第17章~私家版「星の王子さま」~
(※ブックチャレンジの代わりに翻訳チャレンジしました。毎日1章ずつアップしていく予定です。なお、サン・テグジュペリによる原作の著作権は、イラスト・文章ともに保護期間が過ぎています。”自粛生活の友”にどうぞ)
17章)
話を面白くしたい時、私は時々、小さな嘘をついている自分に気付くことがある。点灯夫についての描写は、事実に完全には即していない。我々の惑星についてよく知らない人を混乱させるような危
小さな王子さま・第16章~私家版「星の王子さま」
(※ブックチャレンジの代わりに翻訳チャレンジしました。毎日1章ずつアップしていく予定です。なお、サン・テグジュペリによる原作の著作権は、イラスト・文章ともに保護期間が過ぎています。”自粛生活の友”にどうぞ)
16章)
そういうわけで、小さな王子さまが訪ねた7番目の星が、地球だった。
地球は、けっこう興味深い星だ! そこには、111人の王様と、7千人の地理学者と、90万人の実業家と、750万人
小さな王子さま・第15章~私家版「星の王子さま」~
(※ブックチャレンジの代わりに翻訳チャレンジしました。毎日1章ずつアップしていく予定です。なお、サン・テグジュペリによる原作の著作権は、イラスト・文章ともに保護期間が過ぎています。”自粛生活の友”にどうぞ)
第15章)
6番目の星は、直前の星の10倍もの大きさだった。この惑星には、とても大きな本を書く、独りの老人が住んでいた。
「おや! 一人の探検家のおでましだぞ」。小さな王子様を見た時、こ
小さな王子さま・第14章~私家版「星の王子さま」~
(※ブックチャレンジの代わりに翻訳チャレンジしました。毎日1章ずつアップしていく予定です。なお、サン・テグジュペリによる原作の著作権は、イラスト・文章ともに保護期間が過ぎています。”自粛生活の友”にどうぞ)
第14章)
5番目の星は、とっても変ちくりんだった。それは全ての星の中で最も小さかった。そこは、ちょうど1本の街灯と点灯夫1人ぶんの場所だけしかなかった。その星には家もなければ他の人もいな