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【バリ島旅行】ウブドの喧騒と静けさと

静かなニュークニン

サヌールに3泊したあと、ウブドにやってきた。
ホテルはニュークニンにあるアラム・シャンティ。アラム・ジワ、アラム・インダーなどの系列ホテルを持つ、ウブドの老舗だ。

泊まってみたいと思っていたけれどなかなか予約が取れず、今回は念願かなって初滞在となった。ホテルの名前にあるShantiの意味は「平穏」とか「静寂」。その言葉通りホテルの敷地内は、南国の美しいお庭が広がり、鳥や虫の鳴き声しか聞こえない。

テラスからの景色
居心地最高なテラスのソファ

お部屋はヴィラ形式で、完全なプライベートではないけれど、動線やお庭の作りが工夫されていて、上手くプライバシーが保たれている。例えば、2階建のヴィラをフロアごとに違うゲストが使っているが、入り口が反対側なのでほとんど、会うことがない。私のお部屋は1階でテラスの前には小道があるけれど、奥のヴィラに滞在している人が通る小道が別にあるのでお庭をお掃除するスタッフ以外はほとんど通らない。本当によくできている。

ヴィラまでの小道。鳥は自由に出入りする。

ニュークニンの街は、以前に比べるとバイクもお店も増えたけれど、まだまだ静かでのんびりとした雰囲気が残っている。ホテルにチェックインして、周辺を散歩していると、「やっぱりウブドはいいなー!」と心から思う。

美しいお家が並ぶニュークニンの住宅街

喧騒のウブドセンター

ウブドに来たら夜は舞踊を観たい。
街中でやっているTrena Jenggalaのケチャを観に行くことにした。夕方17時を過ぎると、渋滞がものすごいので、モンキーフォレストの脇の小道を通って20分くらいの距離を歩いてみた。この道は人がやっとすれ違えるくらいの細くて暗い獣道みたいな道なのに、夕方は渋滞の抜け道になっていてバイクがひっきりなしに通ることにびっくり。流石にスピードは落としているけど、まぁ危ない。クラクションも鳴らすし、排気ガスはすごいし、注意しながら薄暗い道を歩いて抜けるとヘトヘト。

細い道を次々とやってくるバイク

小道を抜けてモンキーフォレスト通りに出ると、大渋滞の道路脇の歩きにくい狭い歩道に人がたくさん。お店からはギターの生演奏とか80年代ディスコグラフティみたいな音楽がガンガン聞こえてきて非常にうるさい。
やっとケチャ会場に着いたときはほっとした。Trena Jenggalaのケチャは完全版で、登場人物もたくさんいてとても楽しかった。ガルーダみたいな鳥がでてきたのは初めてみた。ケチャ担当の男性の年齢層は高めで、力強さよりは安定感という感じだったかな。

屋外ステージで雰囲気も良い

少し街を散策してみたけれど、どこの道にもお店がぎっしり。なんだか隔世の念。最後にウブドに来たのは9年前で。その頃だって綺麗なお店が沢山あって、旅行者に都合の良い街ではあったけれど、まだまだ緑が残っていた。ハノマン通りではニワトリが親子で散歩していたし、ビスマ通りには田んぼがあった。どんどん開発が進み、たくさんの観光客が集まるのは良いことかもしれないけど、ウブドの良さが失われている気がして残念。

ニワトリの代わりにバイクがぎっしり!

とにかくすごい数のバイクをなんとかした方がいい。ウブドは長い間、地元のドライバーを守るためにメータータクシーを排除していたみたいだけど、今はGrabも類似のGojeckというサービスも解禁されて台頭している。観光客が気軽にバイクをレンタルできる状況も継続している。結果、大量のバイクが走り、あちこちに駐車されてそれが原因となり渋滞がまた生じる。
さらにバリのバイクは小さくても排気量が大きく、排気ガスもすごい。公共交通機関がないバリの人にとってバイクは生活の必需品だけど、もう少しエコなバイクを流通させるとか。観光客の勝手な言い分かな。

まだ、完全に受け入れたわけではないみたい

喧騒と静けさが共存するウブド。久しぶりに来て、大きな変化に少し驚いたけど、なんだかんだ言いながら、またきっと来るだろう。




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