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ドイツ人から東洋思想や文化を知る その4 気

ドイツ人のおじさんの家のお部屋を間借りするようになって、ドイツの人なのに、東洋風な暮らしぶりに感心して暮らしていました。

風水を実践して、トイレの蓋は常に閉めること。
部屋は換気をして常に新しい気をいれること。
毎日チベット体操を一緒にすること。

ドイツは冬になると、日没も10月中旬は、ベルリンは15時半には暗くなってしまいます。

ベルリンの私がいた家は、旧東ドイツの集合住宅を改修しなおした古い建物が多い、フリードリヒスハインという地域にすんでいました。

だいたいはセントラルヒーティングで全体がオイルヒーターのような栓を回すと、部屋があたたまる仕組みになっています。

窓も二重になっていて、真冬のマイナス20度の気温にも耐えられるようになっています。

しかし、日本と違い、雨戸がなく、ガラス二重窓が一般的で、本当に冬が越せるのか不安でした。

二月のマイナス20度になる冬がやってきました。

外は今にも雪が氷になりそうなキーンとした静けさです。

おじさんは、今までの薄手のカーテンをはずし、分厚いビロードのカーテンを取り付けました。

聞くとホテルが廃業して、引き取り手がいないからもらってきたとのこと。

不思議とサイズも長さも部屋にぴったりでした。

私がいた、旧東ドイツ地区のベルリンの家は皆、カーテンをする家が少なく、いたとしても、布を窓にはり、外から見えないようにしているかたがほとんどでした。
そのため、夜は明かりが外に漏れて、カーテンをしていても、中が透け透けで見えてしまいます。

おじさんは、カーテンは遮光や、ある程度厚みがないと外から丸見えなんだよ。と、外から見える家を指差しました。

見ると布をかけただけの家は、明かりで人のシルエットや、家の中が丸見えでした。

カーテンは大事なんだよ。


カーテンは、夜は陰の悪い気が入るから必ず閉める。
朝は朝日の陽の気が入るから、必ず開けて、朝日や陽の気をたっぷりと部屋にいれること。
寒くても、同時に窓を開けて換気もすると、なお良い。

部屋に陰と陽の気を取り入れる方法を教えてもらいました。

日本でも、何気なくカーテンは夜は閉めて、明るくなったら開けていましたが、気の力が作用するなんて、気にもとめたことはありませんでした。

今日は、ドイツのおじさんからは、東洋の気を教えて頂きました。

今日の作品
ベルリンの屋根からこんにちは。ドイツ人のモジャモジャくんと、アジア系のおかっぱちゃんがベルリンの屋根からこんにちは。

ベルリンの屋根からこんにちは

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