鴎友学園女子が偏差値38から超進学校に変貌した理由
鴎友学園女子中学校・高等学校
(おうゆうがくえん)という学校は、
1935年(昭和10年)かなり古くからある
私立の女子高のようです。
キリスト教の精神に基づき
「慈愛と誠実と創造」を校訓としている。
その昔は、リベラルアーツ教育を是とする
名門女子校でお嬢さん学校だったようですが、
高度成長期には、どんどん低迷して、
80年代には、偏差値38という
不人気校に落ち込み経営危機になったようですが、
40年かけて都内屈指の進学校に変貌したようです。
1970~80年代の大学合格実績は悲惨だった。
国公立+難関3私大の合格者数は計10人前後で、
東大など難関国立大はほぼゼロだった。
日能研の偏差値は1983年には38にまで下がり、
40前後で低迷した。
それが今は62前後にまで上昇している。
最近では、新女子御三家の一角となり、人気がうなぎ上りらしい。
今春の大学合格実績では
東大9人、京大1人、一橋7人、東工大6人(いずれも現役)など
超難関国立大のほか、
早慶上理に約250人、MARCHに約360人という
めざましい実績を残しているみたいです。
やはり、ここの学校も伸びている理由に、
「大学受験のための学習だけではなく、あらゆることに興味・関心を持つことができる」
「自ら進んで問題を発見し、その解決に向けて、仲間と協力して真剣に取り組むことができる」
「困難な状況の中でも、しなやかに粘り強く、自分の人生を豊かにしようと努力する」
の3つを求めているとのこと。
以前紹介した「開成中学校・高等学校の校長の話が深い」と共通するところがありますよね。
少子化が進む中、優秀な生徒獲得のための
学校間競争はますます激戦になっていきますが、
生徒が主体的・協働的に学ぶアクティブ・ラーニング
(能動的な学習)を推進、
「自己肯定」型の女性を育成する授業を推し進めることで
人気校に変貌した実績は大したものだ。
思考力、表現力、読解力という基本がやはり大切なことなんですよね。
中学3年間で累積100万語を読むことを
生徒の目標としている。
授業はオールイングリッシュで通し、
(有名な演説や文学作品などを朗唱する)
レシテーションやフリースピーチも取り入れるなど
いずれの授業も活発のようです。
私学なので、こういう改革もできるのだろうが、
公立の学校も、このような良いところは
もっと取り入れて行くべきだと思う。
今の子どもたちが、子どもを育てる時代には、
このような学校が当たり前になる世の中になれば、
日本も少しは明るい未来が見えてきます。
だからこそ、親は、現代と未来とを
理解しているのとしていないのでは雲泥の差。
だから親やはり勉強しないといけないのです。