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幼児期に「知覚力」を鍛える事の大切さ

知覚力とは五感を通じて見たり聞いたり触れたりして感じる情報を、自覚的な体験として再構成する働きのことをいいます。

これからビジネスパーソンに求められる能力として、注目を集めている「知覚力」です。先行きが見通せない時代には、思考は本来の力を発揮できなくなる。

そこでものを言うのは、思考の前提となる認知、すなわち「知覚(perception)」です。「どこに眼を向けて、何を感じるのか?」「感じ取った事実をどう解釈するのか?」

この知覚力は、知識と知識をつなげる助けもしてくれています。この力を鍛えてふんだんに活用すると、全てのものごとを伸ばすことができる、非常に大切な「力」です。

この知覚力を伸ばすには、幼児期から小学生の時期にさまざまな実体験をさせ、五感を刺激することが大切です。

正直、大人になってから「思考”以前”の力=知覚力」を磨くということで、色々と書かれている本もありますが、

幼児期から小学生の時期とは、脳が完成する時期ですよね。

たとえば、図鑑やタブレットで犬の写真をみせて「これは犬だよ」と教えると、子どもは視覚から犬を認識して識別できるようになります。

ですが、これでは五感のうちの一つの感覚(視覚)でしか犬を感じることができません。

写真を見る以外にも、実際に犬を間近で見て、撫でて温もりを感じたり、匂いを嗅いだりして観察することで、犬に対する理解は膨らみ、子どもの思考にも膨らみが生まれてきます。

そうして育ったイメージ力は、子どもがその後「犬が庭を走り回っています」という文章を読んだときに「犬は何をしているんだろう?」「犬は走り回ることが好きなのかな」という具合に、想像力を働かせられる力となるのだそうです。

五感による知覚によって、言葉とイメージがつながるというわけです。

バーチャルなものだけでは得られないものあるのです。現在のアニメの様に、2次元の世界では、五感のうちの一つの感覚でしか感じることができません。ただ、子どもの時に、知覚力が鍛えられていれば、2次元の世界からでも無限に想像が広がっていきます。

この想像力を働かせられる力というのがある子どもとない子どもの差が、勉強ではどこで差が出来るかというと、算数の図形問題などに大きな影響を与えます。

特に形あるものを触る、転がすなどをしてみることは、図形の認識力に大きく影響するそうです。積み木なども大切な遊びになってきます。

小さい頃から図形をイメージすることを習慣づけておくことで、図形問題が苦手になるのを防ぐことにつながるのです。図形というと、難しく感じますが、身近にたくさん図形は存在します。

日々の生活の中で「この野菜を切ったら、どんな形になるかな?」「このバッグの中におもちゃが全部入るかな?」というように、親が方向や大きさなど空間を意識した言動を促し、子どもに空間を意識させることも大切な「知覚力」の育成に繋がります。

お料理の手伝いなどは、一番良いことですよね。

また、身近にある空き箱を広げて平面にしたり組み立てて立体にしたりして、形に興味をもたせることも良いようです。牛乳パックをリサイクルに出すときには、展開しますよね。こんな時がチャンスなのです。

図形問題を解くにはイメージング力が重要になります。小さい頃から図形をイメージすることを習慣づけておくことで、図形問題が苦手になるのを防ぐことにつながるのだそう。

小学生の算数のつまずきが多いのが、図形のようです。一般的に、算数といえば、数字の計算になりがちですが、算数という勉強は幅広いということを、意外と親は忘れているものです。

「知覚力」は、幼児期から小学生の時期に身につくものです。この時期に、親が意識して上げることが非常に大切です。


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