1.5人 対 10人...言ってしまった後の母ちゃんの葛藤
私はつくづく不器用なのだと思う。
対人において不器用な人は、
むしろ好きだから、
自分のそんな部分も嫌いではない。
むしろそれも良いところの一つなのかもしれないとと思っている。
のだが、しかし。
今日、夕方の出来事。
快晴で30度近い天気の中、
一日中遊びに遊んだ最後、
晩ごはんも仕込み終わって、
あとは夫の帰りを待つだけという状況。
さて、食事の時間までどうしようか。
陽も和らいで、
気持ちいい時間になってきたので、
近所の公園へ息子とお散歩に行った。
息子も私も元気元気。
息子はいつも遊ぶ滑り台のある遊具へ駆け寄るも、
その手前にあるゴミ(アイスクリームのパッケージ)に興味をそそられ、
手に取ろうとしたので、慌てて止めた。
すぐ側にあるあずまやに10名以上の若い男の子たちがたむろしてる。
その周りに空のペットボトルやお菓子の袋など、
ゴミがいっぱい落ちているのだ。
今日じゃないかもしれないし、
この子たちじゃないかもしれない。
でも、大人数で机に座ったり、
大音量で音楽をかけて歌ったり、
飲み食べ散らかしたり、
ヤンチャな感じの子たち。
テーブルに置かれているトランプと同じ柄のものが一部と誰かのカバンも無造作に地面に落ちていた。
息子が彼らの周りに落ちているゴミに手を伸ばそうとする以上、私も他人事ではなくなり、
とっさに、
「トランプとカバンが落ちてるよ。
あと、帰る時に自分たちのゴミは片付けてね。」
と、勢いで言ってしまった。
目が合った数名は、
「はい、ありがとうございます」
と、うなづいてくれたのだが、、
それから、
「誰が言った?」
と、低い声の誰かが言った。
むむ。
その瞬間、少し居心地が悪くなった。
あれ、私いらんことしたかな?って。
基本的にはとても気が小さいのだ。
むむむ、
私は悪いことことはしてない。
でも、今のご時世、何が起こるか分からないなと、
日頃のニュースの報道などを見てよく言うセリフが頭をかすめた。
私と一歳8ヶ月のチビ。
相手はやんちゃな男の子10名以上。
むむむむむ、
どうしよう。
どう受け止められたかは、わからないけど、
きっとこの公園を使う人たち、通行人みんなが思っていることを私が代弁した形にはなると思う。
そう言い聞かせつつ、
息子が他に駆けて行くのをいいことに、
その場を後にした。
こういう時、彼は天才的にかなりいい仕事をする。
何となくモヤモヤして、
その後も少し考えていた。
誰も本音を言ってくれず、
当たり障りないコミュニケーションしかなくなる。
そんな人生は悲しすぎる。
けれど、
どうやら世の中はその方向に進んでいるようで、
(私にはそう感じられ)とても寂しいのだ。
そうなると、より一層人との関わりが希薄になっていってしまう。
さっき、私が伝えたかったことは何だろう。
確実に言えるのは、怒りではない。
おそらく正義感でもない。
愛する息子の好きな滑り台がある公園をキレイに保ちたい。(息子がいなかったら、そんな発言は100%しなかった)
自分や家族、ご近所さん、地域皆さんが気持ちいいと感じる場所であって欲しい。
ご近所エリアが平和で美しい場所であってほしい。
そして何より、その方が彼らの心情としても気持ちいいのでは?と思った。
言葉と行動と心を一致させる。
私の価値観の押し付けだったかもしれない。
1人ずつだったら、もっと丁寧に話せるのかもなぁ。
「来た時よりキレイにすると気持ちいいんだよ〜。騙されたと思ってやってみて〜!」
「もっと大人になったときに、その心がけがじわり効いてくるからさ!」って。
説教ばばあと言われるのは、何とも思わない。
むしろそう言われてもいいから、
彼ら一人一人と仲良くなってみたいとさえ思った。
何だか、自分のとっさの言動にいろいろ考えさせられる母ちゃんなのでした。
今日の日中は、こんな大自然に触れたからなぁ。
ホットホット。
追記:
朝方見た夢で、公園のゴミを彼らと一緒にキレイに片付けている夢を見た。(どれだけ気になってるんだ笑)
そして、一日後の今日の夕方、また息子が
「シューしたい(滑り台したい)」ということで、行ってみると、同じ男の子たちがまたたむろしてた。
昨日と違うのは、ゴミが一つも落ちてない!!!
こんにちはのご挨拶の後に、
「片付けてくれたんだね、ありがとう。」
とだけ、伝えた。
みんな照れくさそうにしてた。
今日も良き一日でした。
ありがとう。