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雑記【諦めることと受け入れることの違い】
とても平たく言えば、「諦める」という場合、その何かに対して依然として残念な気持ち、悔しさ、悲しみ、失意などが強く残っており、心の整理がついていない未解決の問題を抱えている状態を指します。一方、「受け入れる」という場合は、心の中でかなりの程度折り合いがついている状態と言えます。
また、人が何かを受け入れるためには、そのプロセスとしてまず諦めることを経験することが多いようです。イメージとしては、諦めの先に受け入れがあるように思えます。
繰り返しますが、これらの2語は日本語においてしばしば互換的に使われることがあります。「諦める」という言葉を使いながらも、実際には受け入れている人も多くいます。
というのも、諦めるという心的プロセスをきちんと行い完了した人は、それを受け入れているわけです。このように考えると、受け入れるとはある意味「諦めの仕事」を完了することと言えるかもしれません。
こうした諦めや受け入れの心的プロセスに必然的に伴うのは、ある種の喪失体験です。そして、喪失体験には多かれ少なかれ「悲哀の仕事」(grief work)が伴います。