京都という街
昨年、友人と京都旅行に行った。
友人が舞妓さん体験をしたいと言っていたこともあり、それがこの旅の大きな目的だった。
実際に化粧をしてもらい、着物を着て、街に出た。
沢山の人から向けられる携帯カメラ、カメラ、目、目、目。
人気キャラクターの着ぐるみを着て歩くのはこんな気分かな、とぼんやり思いながら歩いた。また、多くの人が遠巻きに勝手にシャッターを切る中で、実際に声をかけて撮影許可を取ってくれる人もいた。
観光舞妓だと分かっている人もそうでない人もいたと思うが、京都のどっしりと、しかし凛とした雰囲気に呑まれ、こんな一般人の私にもわざわざ声をかけてくれた人たちに少しでもお礼がしたくて全員の写真に応えた。
後で考えたら一体何様なんだと笑ってしまったが、あの時たしかに私は秋の京の都で、旅行者をもてなす側の人間だったのだ。
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