24時間テレビ〜新しい日常での1回目として
「24時間テレビ43 愛は地球を救う」
〜43回目ではなく、新しい日常での1回目として〜
無観客
無観客ってもう当たり前のような気がしていました。でも、出演者にとっては当たり前ではなく手探りだったようです。もう3年以上司会を務められている羽鳥アナウンサーと水トアナウンサーが、24時間テレビ終了後の21時からの生番組で「今までとは違う。本当に1回目でした。」「無観客で反応がないとわからない。終わった今もこれでよかったのかわからない」とおっしゃっていました。
メインパーソナリティ
5つのジャニーズグループから一人ずつ選出されたのは新鮮でした。嵐に依頼したという話もあるようですが、嵐が引き受けていたら「1回目」にはならなかったと思います。
最年長の井ノ原さんとKing &Princeの岸くんの年齢差は20歳だそうです。
King &Princeといえば、天然で人のよい平野紫耀がいますが、岸くんもずれていて面白いです。でも素の良さ、一生懸命さが伝わるので先輩たちから「岸はそのままでいい」、芸人さんからも「岸は心配するな。イノッチに任せておけ」と言われ、そのままの岸くんを知ることができてよかったです。ジャニーズも嵐活動休止後応援してほしいグループを知ってもらう機会になったのではないでしょうか。
Kis-My-Ft2の北山くんは、笑点の大喜利で言葉えらびがうまかったのはプレバトの俳句作り続けているからでしょうか。ジャニーズWESTの重岡くんは、「誰も知らない志村けん」のドラマ主演の演技が評価されているようです。NEWSはメンバー減っちゃっても増田くんは変わらず、優しくてなんか癒される。癒されるといえば、今回のリーダーの井ノ原さん。司会としての安定感もあります。
本当に、みんな愛だなぁ。
出来上がっているグループではなく、チームワークを作っていこうとコミュニケーションをとっていこうとしている姿も素敵でした。(面白かった。20歳差なのでね。)
チャリティマラソン
今までの24時間テレビのマラソンは、悲壮感・使命感、感動を求めるみたいで、年々過酷になっているのが気になりました。今回は高橋尚子さんの発案で、高橋尚子さんが目標100キロ、チームQの5人のリレーで110キロ目標で走っていました。夜中走らなかったのもよかったし、自分の体のことを知っているマラソン選手なので、安心してみていることができました。「5キロ走るごとに走者が10万円寄付する」というシステムにはいろいろな意見があるようですが、今回今までとの一番の違いは、目標を超えても笑顔で走り続ける。ゴールした後も笑顔があふれていた。本当に喜びが伝わってきました。
高橋さんは、「自分は走ることしかできない」「いろんな意見があるだろうけれど、一人でも笑顔になれば」と今回の提案をされました。
「走ることしかできない」なんてとんでもない。走れて羨ましいです。そして、ゴールの時だけでもたくさんの人を幸せにしたし、「今、私にできることで自分も喜び、そして誰かを幸せにすることができる」を伝えてくださったと思います。
ライブペイント2054万円で落札
今年の24時間テレビのTシャツのデザインもした現代アーティスト小松美羽さんのライブペイントもすごかったです。瞑想やマントラを唱えて、見えたものを描く。
金を貼ったキャンパス1枚1枚に祈りを捧げ、その場に感謝して(そのように私には見えました)、パフォーマンスを始めました。
2054万円で落札され、その全額は寄付されるそうです。
あの作品、生で観てみたいなー。
2020年の24時間テレビのテーマは、「動く」。
そして、「続ける」にも挑戦したのだと思います。
新しい日常での1回目として、43年間続いてきたものが大きく動いたと思います。