2020年8月18日 脱炭素化に向けた電源構成最適化?
こんにちは。ハッピーくんです。
本日はこの記事です。
電源構成最適化への課題(上)原発含め 選択肢幅広く:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO62711730X10C20A8KE8000/
今後の日本の電源構成最適化に向けて、選択肢を幅広く持っておくべきだという内容です。
電力システムには、需要カーブに合わせて発電しなければならないという問題があり、需要と供給の同時同量の原則を満たす必要があります。
そのため、例えば発電量が多すぎると送配電網の電圧が上がります。
特に太陽光や風力のように、気象により不安定な再生可能エネルギーは出力が安定しないため周波数を変動させ、ある範囲を逸脱すると停電を招きかねないという問題もあります。
私たちは電気に依存した生活を送っており、医療や産業も踏まえると、エネルギー政策上最も重要なのは安定供給であることは言うまでもないかもしれません。
そんな中で、安定供給の基盤は常に一定量の電力を供給するベース電源であり、世界的には石炭と原子力が主流となってます。
特に工業化を目指す新興国などでは、安価な石炭などのベース電源があって初めて安定供給が達成されます。
しかし、石炭火力に関しては多くのCO2を排出するため世界的な課題となっています。
欧州などの多くは脱炭素化を掲げて、完全撤廃に向かう動きを加速しているのに対し、石炭比率の高いインドなどアジア諸国では安価な石炭火力を優先しているのが現状です。
アジアの先進国である日本が選んだ道は、脱炭素社会を目指して非効率な石炭火力から脱却し、新型で高効率な石炭火力の供給を維持するというリアリティーのある決断です。
また、原発は脱炭素の有力手段であり、自給率にも貢献するため国益につながります。
世界一厳しい安全基準を満たして既存原発が再稼働できれば、化石燃料より発電コストも低く、本格的なベース電源となります。
国際的にも国際エネルギー機関(IEA)は原発は確実な電力供給を支える重要電源と位置づけています。
中国、米国、英国も原発利用の強化を明確に打ち出しているような状況です。
各国が共通の目標である脱炭素化に向けて、国益や国情に応じた戦略を自由に構築できるよう1次エネルギーの選択肢を減ずることなく、あらゆる技術オプションを用意しておくことが極めて重要だと述べられています。
まさにその通りで、他国の動向も踏まえた上で、それぞれの国にあった道を探すべきであると感じます。
それでは本日も最後までお読みいただきありがとうございました!
ハッピーくん