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現行犯逮捕!(その1)

「ブゥーーーーーーーーーーーーーーーン。」


時々、遠くの森で何かモーターの音がする。。。。



チャオだ!(泥棒)



以前も少し書いたこのチャオ話、
正式には不法伐採。我が社敷地内の木を不法に伐採している彼らは私達から言えば泥棒!見過ごすわけにはいかない!!

通常、彼らは朝早くお弁当片手にバイクで森に出かける。


ちょっとした木を収穫する時は、日帰りのピクニック感覚。
しかし、大きな大木を不法伐採する場合はとても手が込んでいる。


ある日、スタッフから「数日前からチェーンソーの音が敷地内から聞こえる。」と言われた。

セキュリティースタッフや見つけたスタッフに
「見つけたら、注意して止めてよー。」
と頼んだが、彼らは決して「YSE」とは言わない。




スタッフ。
「不法伐採者は鉈や拳銃を持っている可能性がある。殺されたらどうするんだ!責任取ってくれるのか?」


私。
「え!銃持ってんの!」


思いがけない答えに急に怖くなった。。。
が、行かないわけにもいかない。

5名くらいのチーム編成に環境省の役人(銃所持)込みで逮捕に向かう。


森の中を進むにつれて、モーターの音が大きく聞こえる。
私には音が反響して正確な場所を特定できないが、
我が優秀なスタッフは慣れたもので、足跡や轍、木の倒れ方、
獣を探す様に痕跡を探しながらゆっくりと進んでゆく。


しばらく進むと人が居た形跡があった。

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これがチャオの家(跡地)。

多くの木を伐採する場合、彼らは森に簡易の家を建てて滞在する。
森に入ると至る所で目にする光景だ。


しばらく行くと伐採現場が、、、、

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大きな木を板状に加工して持ち帰るのが彼らの方法である。

まだ真新しく、持ち帰る前だった、チャオはまだ近くにいる。。。。。



進むにつれて、チェーンソーの音がすぐそこに聞こえるが、草木が茂っていて全く姿が見えない。」


突然


スタッフが急に立ち止まり、しゃがんだ!
とりあえず、真似をしてしゃがむ私!


「すぐそこに、チャオが居たから、静かにしろ!」
「2手に分かれて逃げられないようにする」
「エイジは向こうに行け!」
「俺はこっちから行く!」

とジェスチャーと少しのクメール語で理解しあった。


急に緊張が走る!!


ちょっとビビりながら、反対側に回り込んでいく。。。。




「バン!バーーーーーーーーーンーーーーーーーー。」



突然、私が到着する前に反対側から銃声が鳴り響いた!




急いで現場に!!!



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ご家族が食事をしていた!!!



ちょっと長いので。次回に続く・・・・・・・・・・・  

                            2014年7月




















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