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覚悟を決める

「本当はやりたくないのに」「自分には向いてないのに」
自信がないからか、謙遜しているのか。いずれにせよ、ほぼ無意識にそのような言葉を使うリーダー・管理職には誰だってついていきたいとは思わないはずです。リーダーや管理職研修の際に、お伝えしていることの一つ「覚悟」ですが、その覚悟を決めたエピソードについて綴ってまいります。

覚悟は言動にも表れる


「覚悟」と聞くとどんな印象を持ちますか?
少し大げさのような、または、重っ苦しい状況を思い浮かべたりするでしょうか。軽がるしく「覚悟」は使わないかもしれません。

覚悟とは

1.危険なこと、不利なこと、困難なことを予想して、それを受けとめる心構えをすること。
2. 仏語。迷いを脱し、真理を悟ること。
3.きたるべきつらい事態を避けられないものとして、あきらめること。観念すること。
〜デジタル大辞典〜

先行きは必ずしも安泰でも楽でもない、むしろ苦労や困難があるかもしれないけど、それに逃げずに向き合う心構えのことと解釈しています。

その覚悟があるかどうか、特にリーダー・管理職という役割において発揮すべきものの一つですし、それが言動の端々にも表れると感じます。

自信のない言動、常に他責にする、責任の所在をあいまいにする...

そのような言動あるリーダー・管理職について行きたい、ついていこうという人はいないでしょう。覚悟あるリーダー・管理職には、迷いがなく先に困難が待ち受けていようともついていくものです。

覚悟を決めた時


世代交代に差し掛かり、次期リーダーとしてバトンを受け取らなきゃならないけれど、山積する組織や自身の課題を前に足踏みしている次期リーダーと現リーダー含めたコンサルティングがありました。

家族経営ということもあり、お互いの期待や甘えが垣間見えるそれぞれの現状認識をわらをもすがる思いで相談したことなどをひととおりヒヤリングした後、その課題の整理と解決をお伝えする前に、次期リーダーにまずはお伺いしました。

「◯◯さん、次期リーダーとして向き合う覚悟はありますか?」

「他にやれる人がいないから仕方なくやる」また「本当は任せるのに不安はあるけれどしょうがないからやってくれ」という中で、課題の解決策をお伝えしても無意味だと感じ、そのような確認をしました。

「覚悟半分です。自分がやるというからには、責任を持って向き合いたいけれど、現リーダーのようには到底できない自分自身の課題が解決できないまま中途半端になりそうで」というお答えでした。なので

「覚悟はすでに決められてますね。それでは...」

表情がぱっと明るく変化したのを、そして現リーダーの安心した表情が思い出されます。近しい関係ゆえに直接的には聴きあえていなかったことだったようです。覚悟があることが確認でた後、お二人の姿勢や態度がずいぶんと変わっていきました。この瞬間にも立ち会えるのは、嬉しいことですし、これからの課題解決に丁寧に寄り添っていきたいと襟を正す瞬間です。

覚悟を決める。まずはここからスタートですね。

覚悟を決め兼ねている方は個別セッションへ、こちらから



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