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GenZ的キャリア思考
私は2000年生まれの純日本人だけど、デンマークでOLしているSlothです。
GenZという言葉は最近一般的になってきていますが、1997-2010年に生まれた世代のことを指します。
日本だと悟り世代?とかも言われますか?
ここ数年でGenZが就職し始めており、私の年齢はGenZで会社に入る初代に近いと思います。
ここでGenZのキャリアの考え方や、仕事に求めるもの、GenZとしての強みを考えたいと思いました。書いてることは個人的思考でもあるので全員に当てはまる訳ではないことをご留意ください。
GenZ的仕事の捉え方
私は仕事は自分が個人1人では見れない世界を覗くためのツールだと思っています。
昇進などに興味がないわけではないですが、それを目標としては働いていません。昇進で新しく面白そうな世界が覗けそうだと思えば頑張ります。
もちろん自分のスキルアップをしないと見れる世界にも限りが出てくるので、しっかり勉強もします。
ただ、面白い世界を除くことが目標なので必ずしも上向きのキャリア展開を目指しているわけではないのです。横的展開の方が面白いと思っていることもあります。
いい成績を取るために勉強するのではなく、面白いと思うからやるみたいな感じですかね。いいように言えばもっと俯瞰的に遠くを見つめている感じ。
私の思う世代的背景
恵まれた社会で育ったものの、ガッツのない日本経済を見て生きてきた私たちの世代。
足並み揃った低賃金の一方でフリーランスなど仕事の向き合い方の選択肢が広がった時代。
親や家族からの期待や縛りも(まだまだある家庭もあるが)薄れてきているし、少なくとも同世代の友人から「家族の言うこと聞かないの!?やばくない?」とは言われず各自の選択を尊重することが一般化されている世代。個人主義的だよね。
またハイブリッドワークが一般化しているこの世代では仕事とパーソナルライフの境界も少しずつぼやけてきています。
こういった世代的背景から、仕事というものへの考え方は変わってきていると思いました。
サラリーマンは憧れられない
過去ではどのようにサラリーマンが捉えられていたのかわからないですが、現代では魅力度はだいぶ低いです。
今までの典型的なサラリーマンとして仕事をしても別に大きく稼ぐ機会も限られている。の割に、長時間労働。お金を求めて会社勤めするのはもはや可笑しな選択。
安定や、ステータス、その他ベネフィットを求めて、もしくはその道しか見えていない古風な人かの理由で会社員になることはあっても、
私はサラリーマンになりたい!と確信してる人なんか1人も見たことない。
私自身も海外に住むために一番手っ取り早い方法だったから会社員になりました笑
好きなことやパッションを追求してお金を産むことがより一般的になっている社会だから当たり前な変化だとおもう。
経済が上ってる頃はもう少し熱気というものがあったかもしれないけど、今の若い世代はそんなもの目の当たりにしたことがない。
関係あるのかはわからないけど、会社で仕事に対して無条件に尽くすというよりかは、とりあえず頑張るけど仕事は一つのフェーズとしてしかとらえていない感じがする。フリーランスや自営業なんかに比べたら随分生半可な心持ちで働けるから、それをベネフィットとして捉えて働いているのかも。
先日、世界15ヵ国ほどから集まった20人の同期(バリバリキャリアスピードコースに乗ってるGenZサラリーマン)と将来の夢を語り合ったのですが、
ほぼ全員がカフェ運営や動物シェルター運営、自営業などの回答をし、昇進してマネージャーになるみたいな答えをしたのは1人だけでした笑
サラリーマンとして働いているのは、軍事金を貯めるためとか勉強のためとか、自分の夢を叶えるツール&ステップとして会社に勤めている感じがしました。
なんなら転職が一般化している社会の中で、社畜として会社で走り回っている人は冷めた目で見られる。社畜は偉いのではなく、辞めることができない「弱虫」にも見られる。
仕事に求めるものが増えている
個人主義な思考と人生の選択肢の豊かさから、仕事(形は何であれ)から得るものと自分が犠牲にするものよりも大きくないと仕事を変えようとすぐに考える。
団塊世代のような会社への忠誠心は微塵もないが、プライベートのために会社で苦しくても我慢して頑張るみたいなミレニアム的思考回路もない。
ワークはライフのうちで大きな割合を占めるからこそ、辛いことをしてても勿体無いと考える人が多いと思う。またコンテントクリエイターなど、楽しそうな(実際大変だろう)ことをしながらお金を産んでいる人なんかもいっぱい目に入るので、一層週末のために苦しいことをする意欲は消滅。
だからこそ仕事から得られるポジティブなことによく注目します。金や昇進の速さとかは基本だけどそんなのだけではなく、どれだけその仕事に勤めて実りのある人生を歩めるかを重視します。
変に人間関係や労働環境が悪い場合は、GenZ的思考を持つ人はやめて次のものに移ります。自分の価値をわかって、自分を犠牲にしすぎないようにブレーキをかけるのが全世代より上手いと思います。(ブレーキかけるのが早すぎるんだよって思われるかもしれませんが)
私の思うGenZの強み
デジタルネイティブであることや、新しいアイデアを持ってくることなどあるあるな強みもありますが、個人的一番推したいのは「仕事と私生活の境界線のぼかし」です。
プロフェッショナルとしてちゃんとする時はちゃんとできますが、オフィス環境ではハイブリッド勤務が一般化してから社会に入った世代。私は日常的にミーティングの合間に洗濯物干しています。
そんな働き方が一般的なので、仕事と生活はもうぐちゃぐちゃです。WLBというコンセプトもなんなのか正直よくわからなくなってきています。
この境界線も歪みこそが色んなアイデアや柔軟性を生むと考えています。
例えば最近Instagramのリールとかで、GenZが会社の紹介動画編集担当してバズっているのもよく見かけます。リール編集して投稿するのは日常的なことですが、その遊び心を仕事に持って行けるのもミレニアム世代とは違うところだと思います。
決してふざけたり、真面目に捉えてないわけではなくて、仕事は人生の一部として自分の素、そのまま生きている世代だと思います。
まとめ
まだまだGenZは、駆け出したばかりなのでどんな変化をもたらすことができるかも私自身わかっていません。
でも確実に私たちの強い身があり、今の働き方や人間の生き方を前進させる原動力になると信じています。
職場などでも今からやってくるGenZの波を「こいつら働かねえな」とか先入観に囚われて嫌悪するのではなく、「こいつら何考えてるんだ?」という好奇心を持って向き合ってもらえたら嬉しいです。
ではまた。