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オタ活してたらデンマークにいた話

「好き」に勝たんもんはない。

今回は「#想像していなかった未来」と言うテーマをもとに最近あった個人的に感動オタクストーリーを書こうと思います。

絶対に想像できなかった、現実化した未来の一つが「10年前からファンだった、ある米バンドのライブに初めてコペンハーゲン🇩🇰で行った」という出来事です。

「いや推しのライブ行けただけかいな!」と思われるかもしれませんが、ほんまにこのバンドがなかったら私は絶対に海外にいないし、未来を想像する力もなかったと思います。

どのようにこんな展開になったのかの話をしたいと思います。

私の青春のアイドル

みなさんは青春のアイドルはいましたか?

私はちょうど10年前ごろ(14歳)、とあるアメリカのバンドにハマっておりました。

One Direction とかではなく、少し地味目のボーイバンドでした。わかりやすくいうためにB級バンドと呼びます。一応動画ですぅ…


当時は、関西に住んでいた中高生だったので、B級米バンドのライブに行く機会・金などなく、実際に拝む機会はないので、主にバーチャル専門オタクを務めておりました。

当たり前のようにネット上の情報を嗅ぎまくって、動画や写真、インタビューを探したりと忙しいオタ活をしていました。

一点私のオタ活で決定的に難しかったのは、
バンドがメインストリームじゃなさすぎて日本語での情報なんてほぼなく、全て英語で情報収集をしない限り、オタクとして第一線に立てないと言うところでした。

オタクのプライドが成績を上げた

オタクとして活動するからには、
何かイベントや出来事があると早く知りたいですし、映画やドラマなどにメンバーが出るとなるとちゃんと元々の音声で聴きたいし、セリフも覚えたいし…というものすごい熱意を持っていました。

オタクのプライドを落とさないよう、すぐさま情報を手に入れるためによくわかんないけどとりあえず英語で情報を検索するようになりました。

当初は一般的な中学生レベルの英語力だったので、決して最初から全てをわかっていたわけではないですが、暇さえあれば推しの出ている番組(英語で)見るようになり、少しずつ英語のリスニング力や発音、語彙力が向上していきました。

家にいる間はほぼずっと英語メディアを消費していたので、英語力全体的にも、学校の成績的にもどんどん伸びていき、英語を勉強するのが楽しくて仕方なくなりました。
だってもっと語彙力が増えればもっと推しが言ってることがわかるようになるから。

この徹底したオタクスピリットのおかげで、
めっちゃど真ん中の平均成績から、1年後には学年トップを争う英語力を手に入れることができました。(もちろん英語だけ)

オタ活が開いたエリートコース

オタ活に追われてた私も大学受験などを考える時期に突入し、英語だけやったら高い金払って私立の大学に行かないといけないという事実を知り、やばい全教科やらなあかん!と気づきました。

ということで、絶対に推しは化学の話をインタビューですることはないけど^_^ もしものために全ての科目をセルフで英語に翻訳して勉強するようにしました。

推しともし話す機会があった時に、そのコーヒー美味しい?って聞くよりも、世界大戦について英語で語れた方が印象残るよね!

8年前の頭の中

とりあえず学費の安い地元の国立大学を志望することにしました。

英語は自分はできる自覚がこの頃にはありましたが、ほぼ独学で留学経験とかはなかったので、とりあえず英語は活きるけれども他の勉強も必要な「帰国子女」が少なそうで安そうなところを目指しました。

ただ英語をオタ活で学んだことで、英語が喋れても喋るコンテンツがないと意味がないことも知っていたので、英米科とかではなくビジネス専攻で探しました。

国際教養大学と言うオールイングリッシュで教えてもらえる大学と地元の大学とダブル志願でラッキーなことにどちらもから合格をいただくことができました。わーい。

でも母が占い師に相談したら、地元の方がいいんちゃうって言われたと言っていたので、地元の国立大に行くことにしました(たまにはロジックない直感的選択もいい)

オタ活卒業後

流石に大学に入る頃にはオタ活の熱量は落ちていましたが、とにかくオタ活から得たものが大きかったので彼らのために費やした時間に後悔は全くありませんでした。ここまでくると英語で調べ物をするのとかも当たり前のnew habits が出来上がっていました。

英語で話す内容を勉強するために大学では経営学を専攻しながら、国際寮に住んだり、海外ボランティアに行ったり、英語を教えたり、学問以外のところで英語を使うことを務めました。
学部時代に交換留学をイギリスでする予定だったけれどもコロナで中止になったので、「待っててもしゃーない!」と思ってさっさと地元の大学を卒業して直接イギリス大学院に進学することにしました。先行投資です。

ちなみに大学院行くまで、長期留学経験はゼロでもIELTS8.0までは取れるようになっていました。留学一年行ってもこれぐらいのスコア取るのは簡単じゃないと聴きます。好きという感情の恐ろしさが見えますね…

次の目標…移民になりたい…!

大学院に行くまで、特にオタ活初期は、ただただ英語を喋って、英語で勉強して、いろんな国の人と仲良くなったり、推しとかと英語で喋れるようになりたいという程度の気持ちでしたが、一つ叶うと次のステージが見えてくるもので、
海外院を出た後は、日本じゃないところで自分で自立して生活したいと思うようになりました。

こうしてヨーロッパで就活、就職をし、今のデンマークOL生活に至りました。ここも紆余曲折ありますが割愛。

10年間を振り返って

オタ活していた頃にはここまで考えていませんでしたが、一歩進んで新しい世界が見えるともっと景色のいいところに登ってみたいと言う気持ちが芽生え、それの繰り返しで気づけば10年間で全然違う景色の見えるところに辿り着いていました。

だからこの10年前にオタクだったバンドがデンマークに来ると知った時は、これは行って拝んでお礼を言わないといけないと、もはや義務のような気持ちで即決でチケットを買いました。

美しい我が推しバンド

気づけば、ほんまに夢のまた夢やと思ってた世界に辿り着いてた

こうなったらいいなぁみたいな理想みたいなのってあると思うのですが、今の現状で言うと10年前に考えていたベストシナリオの右斜上みたいなところにいます。
今の現状なんか夢のまた夢で40代で叶えたいなとか思ってたものなので、毎朝仕事行く時に「なんちゅう人生や…!」と思いながら出勤しています。

いろんな生き方があるので、自分が予想した通りの人生になる計画通りの生き方もいいと思いますが、私はその時に見える景色で一番目指したいものをとりあえず取り組んでいくとまたさらに先の予想もしなかった未来が現れてくるものだと思います。(よくもわるくも)

何年前の自分でもいいですが、昔の自分が今の自分をみてどれぐらいテンション上がるかと時折考えるようにしています。
14歳の自分が絶対に今の自分を見て信じられないぐらい感動するだろうなと思うと、頑張ってきてよかったなと思うし、もっと今見える目標を目がけて努力しようと思えます。

いくらでも話せますが、自分の好きを原動力にいろんなところに応用して自分を成長させてくれた自分と原動力を生んでくれたこのバンドに感謝の意を示して締めたいと思います。

#想像していなかった未来

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