私の大好きなO先生
毒親に育てられた夫と暮らす妻
幸せパンダです。
私はミニマリストになりたくて、断捨離
に興味を持ち、2年かけてやっとアルバム
や文集などの思い出の物へと手をつけて
います。
今日は私の小学校5.6年の時の担任の
先生だったO先生の話を聞いてください。
小学校5.6年の時の学級通信が出てきて
読んでいましたが、2年間担任をして
くれたO先生は卒業するまで作ってくれて
いました。
学級通信の名前は『なかま』です。
2年間の量は国語辞典の厚みくらいで
学級通信の内容は学校行事の事だけで
なく日々の事も書いている回もありました。
特別号は友達の誕生日をお祝いする回です。
家の人に名前の由来を記入してもらったり
生まれた時のエピソードの話や、自分の
大切な宝物の紹介や好きなタレントの
ランキングなど、友達の事を知ることが
できて嬉しかったし自分の番がまわって
くるとわくわくしていた記憶があります。
先生からクリスマスプレゼントとして
各教科のどこを勉強すればいいかの
アドバイスや、朝ごはんはしっかり
食べないとだめとか、先生が思ったこと
感じたこと、クラスの友達がこんなことを
いっていたよと素敵な言葉をいっていた
子の言葉を紹介をしていたり、毎回
心温まる自筆で書いてくれていました。
小学校の時も作文は嫌いで、何をどう
書けばいいのかわからなかったのです
が、先生は学級通信で文章の書き方を
教えてくれていたのにしっかり読まずに
勉強もしないものだから今でも苦手で
見苦しい日本語があり勉強しなければなと
思っている次第です。
私たちはよく友達同士でもめていました。
終わりの会はいつも話し合いですぐに
帰ることのできる日はめずらしく、毎日
終わりの会が嫌だな!早く帰りたいなと
思っていたのですが、ある日Aくんが
Bくんに静かにしいや!といったら
文句をいってきたといい、終わりの会が
過去3本の指に入るくらい時間が延長され
ました。
しばらく意見の衝突が続いていると
Cくんが『2人ともまずは自分の悪い
ところを謝ったらいいやん!』
といった一言でみんなもハッとなり、
AくんBくんは素直にごめんねが
言えたエピソードが載っている回を
読んで懐かしいな!と思ったりしま
したが、当時先生は27歳で高学年の
生徒をはじめて受け持って、いろいろ
悩んだと思います。
とにかく自己主張の強い子が多いという
か、うるさいし思いやりの心や優しさが
足りていない子が多かった気がします。
ある日の参観や懇談でほめることの
大切さということについての話し合いでは
親がわかっていてもこどもを褒めると
いうのは難しい、どういう風に褒めれば
いいのかと今も昔もかわらない親の悩み
だなと思いましたが、先生は視野を広げ
褒めて子供を伸ばしてやるという
気持ちが大切なことだと教えてくれ
ました。
こどもが小学生になり、幼児とは
違う悩みが出てきて、私はO先生
の学級通信に助けられます。
こどもの時もいろいろ助けてくれた
けれど、大人になってこどもを持ち
悩んだ時にも助けてもらって、先生
の事を思い出してよかったと心から
思い、学級通信を残していた自分を
褒めたいです。
そして私はとてもいい仲間に恵まれて
いたということを再確認しました。
それは先生が友達が書いた感想文や
友達が自ら提案して素敵な事をした
ことを紹介してくれていたりした
からです。
先生は褒めるばかりではありません。
できていない部分はしっかり伝え、
ダメなものはダメといっています。
先生の言葉で1番思い出のあるのは
『継続は力なり』です。
給食当番が給食を取りにいっている
間に先生も教室を離れますが、残った
メンバーは騒ぎたてる日々が続き、
先生はあるルールを決めます。
それは給食当番が教室を出て帰って
くるまで継続は力なりと書かれた
画用紙を黒板に貼り、その間は必ず
沈黙を守り続けることです。
笑いそうになったら口元を抑えて
なんとか我慢し、伝えたいことが
あったらジェスチャーをし、コソコソ
話でもしている子がいたら、黒板を
指でさし、一切話をしないという事を
守りました。
すると隣のクラスの先生や他の先生
が褒めてくれて私たちはやる気が
でて沈黙タイムと呼んでいた取り組みは
大成功しました。
後はO先生のお母さんが入院してしまい、
クラスの友達が千羽鶴を折ろうと提案し
みんなで作って渡しました。
私は鶴は折りましたが、糸通しなどは
した記憶がなく、まとめあげた子は
さぞかし大変だったと思います。
御礼として学級通信で退院の報告や
どんな様子だったとか、お母さんの
言葉でみんなによろしゅう言うといてや
とか飾らない親子の会話が記載されて
いて、先生からはみんなの気持ちが
一番の薬だったといってくれていました。
先生はとにかく目標を持とうとか失敗
したら必ず次に生かそうとか、たくさん
褒めてくれたし、頑張れと応援して
くれていました。
人間は1人1人違うからその子にとっては
簡単な事でも隣の子には難しいこともある。
人それぞれ違うんだから褒められる部分も
違う。自分にとっては当たり前のことでも
隣の人には難しいかもしれない、だからと
いって自分の方がエライのではない!
自分にない良さを人は必ず持っていて、
それを見つけられる目を持ってほしい。
人の努力と成功は素直にえらいねと言える
友達になってほしいと伝えてくれて
いました。
ここには書ききれないくらい先生は
素敵な言葉を残してくれていて、何より
私の宝物です。
だから断捨離って難しいのですよね!
特に思い出の品となると時間がかかって
あきらめがちなのですが、特別な回だけを
残して後は自分の心にしまっておきたい
と思います。
素敵な言葉を贈ってくれた先生に改めて
感謝します。
ありがとうO先生。