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13歳の息子「明るい不登校の中学生」が、起業家デビューしました
日本一砥石を愛する中学生の息子(中1)が、突然起業デビューしました!
その時の様子は、本人がnoteに投稿しています。
↓ ↓ ↓
息子は刃好きから始まり、砥石にドはまりしているオタクです。興味があることはとことん突き詰めるタイプ。
「1本でも多く包丁を研ぎたい」
「誰かの役に立ちたい」
そして、
「お小遣いをかせぎたい!」
ということで、包丁研ぎの仕事をすることを決意しました。
そもそもは、「動画編集のためにMacBookがほしい。」「どうやったらお金を工面できるか?」というところからスタートしました。
MacBookを親が買ってあげることはできるけど、「自分で稼いで買いな。」と突き放した方が彼にためなので、そうしました^^
何ができるかな、何をやったらお金をもらえるかな、と考えて、趣味の「包丁研ぎ」に思い至ったそうです。
私の両親から出資してもらった資金をにぎりしめて、いざ河童橋の問屋街へ。
10軒の刃物店を訪問し、たくさ~んの砥石を品定め。ついに納得のいく3本の砥石を購入しました。
800番だとか4000番だとかあるらしく、砥石の世界もなんだか深そうです。刃物や砥石に興味のないわたしには苦行だったわ~(≧◇≦)
「利用してくれる人がいるのかわからないけど、とりあえずやってみよう。」
「お客さんが来なかったら、ギターでも弾いて通行人の人に投げ銭をいただこう」
(独学ですが、ギターもだいぶ上手くなりましたよ^^)
前日の夕方に思いつき、わたしが大慌てで告知をしたところ、
(LINEやメルマガ等クローズドにて)
20人ものお客さんが来てくれて、終日大盛況でした!
ご近所さんや、保育園や小学校時代からのお友達、野球のお友達、わたしのお友達やお客さまも来てくれました(電車に乗ってお隣の埼玉県から来てくれた人も)!
●さびだらけの包丁
●刃こぼれしている包丁
●のこぎりのようにギザギザになっている包丁
いろいろな事例を経験できたそうです。
たとえばこのさびついた包丁が、
ここまできれいになりました!
息子は1日で27本の包丁を研がせていただきました。
4か月分のお小遣いと同額のお金とプライスレスな経験を、たった1日で得ることができたのです!
「かーちゃん、カネくれ。」
なんて言わなくても、自分でお金を生み出せることがわかったのは貴重な体験ですね。(かーちゃんもうれしいっ♡)
お客さまが、
どんなことに困っているのか?
どんなことをしたら喜んでもらえるか?
利用してくださったお客さまのおかげで、得がたい経験ができたようです。
お客さまからは、感想が続々と届きました。
「研いでもらった包丁で、早速カボチャを切ったら、スパスパ気持ちよく切れるよ~!!」
「夕飯作るときに使ったら、全然力入れなくても切れ味抜群だからよく切れて、なんだかはかどっちゃった!また定期的にお願いします。」
「大将!切れ味よいよ!スッキリしました😃」
「包丁の切れ味抜群よー!ありがとうねー😊」
「ハサミがサクサク切れて快適です」
「今日はありがとうございました!●●くんのお陰様で、ずっと使えてなかった母からもらった包丁が使えるようになり感謝です。本当にありがとうございましたとお伝え下さい。破格の価格で申し訳ありませんでした🙇
その年齢でビジネスを実践的に学んで体得されているのは本当に素晴らしいとしか、言いようがありません!」
ぜひまた開催を!という声をたくさんいただいているので、3月に第二弾を開催すると思います!
さらに、出張や発送のリクエストにもこたえたいと、本人の目は輝いています。
母のわたしも大いに刺激を受けました^^
ところでわたしの息子は、クリエイティブなアイデアやオリジナルな価値観を持っているため、既存の学校教育システムに合わない人です。
個性豊かで意思が強いので、ワクにおさまりきらないというか、ワクからはみ出しまくっているというか、ワクに見向きもしないというか。
端的にいえば、すっごく変なヤツです!笑
だからこそ困難なこともあり、現在学校に行っていません。
学校に行っていなくても、クリエイティブな時間を過ごせているので、わたしはまったく心配してはいませんけど。
(学校に行っていないと厄介なことはいろいろありますけどね…)
そんな不登校中学生の奇抜な個性が目にとまり、息子はNHKのBSドキュメンタリーで紹介されます。
また昨日の包丁研ぎ中に、東京新聞の記者さんからも「世の中に明るい不登校の中学生を知ってもらいたいので」と、取材依頼を受けましたのでお受けしようと思います。
息子の不登校については、
個人的なことだし、センシティブなことでもあるので、公言は控えていましたが、
(不登校に理解のない人に伝えると、かえって厄介だしねw)
これからは、息子のことを、世の中に紹介していこうかと考えています。
どうやら、
同じような悩みを抱えている人が世の中にたくさんいるからです。
わたしの息子のような、既存の教育システムに合わない子どもが世の中にたくさんいて、
本人も保護者も、少なからず苦しんでいるからです。
誰かのお役に立てることがあるのかもと、なんだか使命感のようなものを感じています。
使命感を感じながらも、わたしは依然、悩みの真っ最中ですけどね!
わたしたちが発信することで不登校への世の中の理解が広がって、不登校の子が生きやすい社会になればと思います。