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片付け、断捨離、心理学

今、寄付集めのための編みぐるみを作るのにバタバタした日を送っている、森のキノコです。
いや、本当は、編みぐるみを編んでいる場合ではないのだけれど、
思い立ったが吉日で、始めてしまった先週。
そして今に至ります。
この話はまた別の機会に。

しかし、本当はもっとしなければならないことがあった。
それは、「片付けプラス断捨離」
今私の住む町では「住む場所」の問題が大きく掲げられているのです。
家賃の高騰が尋常じゃないのです。
プラス、「突然の退去命令」もあったりするわけで。
一寸先は闇、の日々を過ごしてます。

今住んでいるアパートメントは贅沢なほど広くて、窓が沢山あって明るい。
本当に文句のない物件。
この広さと明るさに慣れてしまったせいで、次の物件を探す気力がないのが正直なところだったりします。
ただ一つ言えるのは、これ以上広いところはないだろうな、ということ。
となると?
「断捨離」が必要になってくる。

約15年前だったか、私は「断捨離」という言葉に出会った。
当時、家族で「民族の大移動」をした。
殆どの家具を人に譲り、車も売って、必要最低限の家具と段ボールたち。
これが私の「断捨離的片付け」の初めの一歩でした。

この引っ越しの後、ことあるごとに断捨離ということに時間の許す限り、チャレンジしたのですが、中々「ミニマリスト」のような境地にたどり着くことなく、今日までに至っているのです。
とはいえ、他の人よりも物は少ない方かな、とも思ったりします。

昔の勢いで断捨離をしないとなあ、とは思うのですが、
7年くらい前だったか、ある女性の記事を読んだことが心の変化のきっかけとなりました。
それは、ある,2回結婚した女性の話でした。
1度目の結婚は海外生活をしながら、彼女は断捨離と出会い、とにかく物を捨てる快感を得ていたそうです。
すっきりした家に心が満足しているけれど、何故か心が晴れないという、なにか形に見えないもやもや感があったといいます。
そして、ある日彼女の家にひとりの友人が訪れます。
その友人が
「この家って殺風景で寂しいね。冷たい感じがする」というようなことを言ったのです。
彼女はショックでした。それが図星だったから。
自分は「消えてなくなりたかった」という気持ちにまで無意識でなってしまっていたことに気づいたのです。
彼女の結婚生活は幸せではなかったのです。
(何故幸せと思えなかったのか、思い出せません)

その後、離婚をし、数年後彼女は2度目の結婚をします。
そして「好きなものに囲まれた生活」をしています。
持ちすぎではなく、丁度良い感じで。

この記事を読んで、私も「はっ」としました。
何故なら、私の気持ちのベクトルも、「消えてなくなりたい」になっていたのです。
好きなものでも、捨てることないんじゃない?使う使わない、も大事だけど、私は置物系が多くて。使うというより、「めでる」系のもの。
「結婚生活をなくしたい」「自分の城で自由に生きたい」という感情が結婚してから強く、でも7年前には、ただただ「消えてなくなりたい」という感情に変わっていたのです。
この女性の記事を読んだこと、そして、あることがきっかけで、「消えないでい続けよう」と思えるようになって、私の断捨離の速度が弱まりました。

「消える前に、もう少し人生を謳歌したい」
に変わったのです。

今は小さな自分の部屋も持てて、好きなものがこちゃこちゃあります。
お掃除しやすい程度に(でも常に散らかっている・・・汗)

そしてこの期に及んで、「自分の城」の空想に耽っています。
その城は程よくものがあって、心地のいい空間。

でも、まだまだ着地点からは遠い自分の持ちモノたち。
本当は、メアリーポピンズのように、傘一本と、旅行バック(スーツケースだなあ、私は)をもってぴょーーんとどこでも行けたらいいのになあというのが理想。
松尾芭蕉とメアリーポピンズの中間。笑

断捨離は学んでよかったなあ、と思うと同時に、奥が深く、実践し続けたい。この深さと心の奥底にある自分の「本当」の感情と向き合うことになる作業。それと、自分の心の移り変わりを知る瞬間にもなるのです。
「あんなに捨てる気持ちになれなかった」ものがある時「もういいや」になるのです。これが不思議。

とはいえ、まだまだ。頂きもので断れなかったもの、「いつか」という来るはずのない時とわかっていながら取っておいてあるもの、そんなものが詰まっているクローゼット。
出るのはため息ばかり。

去年の12月に入ってから、「最終断捨離」をしよう!と決心したのに、お付き合いでバタバタし始め、自分の更年期の期限を取りながら、結局、段ボールが部屋の中に無造作に置いたまま、2025年を迎えました。

そう、根性がない。うーん。ヤル気?
いややはり頭にハチマキをまいて気合でがんばるか。
2025年、どのくらいすっきりできるだろう。
色んな意味で、やはり身軽でいたい。
もちろん、自分の大事なものとともに。

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