秋冷や天深くすみ大地ゆく
秋冷は、秋になって大気が冷気をふくむこと。また、同音の秋麗は、空がよく晴れて、暑くも寒くもない穏やかなようすです。「あきうらら」とも読みます。どちらの秋もいいな。
今日から七十二候の【天地始粛】に入ります。「てんちはじめてさむし」と読みます。「粛」には鎮(しず)まる、縮(ちぢ)む、弱まるという意味があります。ようやく暑さも落ち着いてくるころ。空気が澄み、遠くの景色もくっきりと見えるようになります。
一年を72に分ける七十二候の41番目です。二十四節気「処暑」の次候になります。9月1日まで。
天地始粛 Tenchi hajimete samushi
“Heat starts to die down.” August 28-September 1
(die down 小さくなる)
写真は富山の黒部川で、トロッコ電車のなかからの撮影です。大自然のなかで生きている、生かされていると実感しました。