直感と反応を混同してない?
「なんか、ピンと来たんです」
そうやって、話をしてくれる人は多いです。
特に女性は、その傾向が強いかなと思います。
私も女性ですが、感覚を大事にするのは、よくわかります。
でも、同時に、言語化も非常に重要視しています。
色々観察していると、
「ピンと来る」というものには、外発的動機づけというか、外からの刺激に、「これだ!」と反応している感じがしたんですね。
100の願望リストワークショップを開催して、解説する際に、
【外発的動機づけと内発的動機づけ】についてもお話させていただいてますが、
人って、外からの刺激に反応することは、【外発的動機づけ】であることが多いんですね。
広告にせよ、口コミにせよ、結局は自分の外側からの情報じゃないですか?
そういうものって、刺激的だし、面白そうだし、飛びつきやすいんですよね。
でも、何度も飛びついて、時間が経つと、
「うん?なんか違うな?」というのを繰り返して、また、新しい情報に飛びつく・・・
そうなると、また経験値が振り出しに戻るんですよね。
ドラクエなどのRPG(ロールプレイングゲーム)で言えば、転職して、勇者Lv50から遊び人Lv1になるような感じ。
勇者の時に身につけたスキルが無くなる訳ではないけれど、発動できる回数が限られてしまうなど、デメリットも出てきます。
私たちの現実もこういったRPGと大差ないと思っています。
むしろ、RPGのように、「テレレレッテッテレー♪ つっちーは、○○の経験値を得た。LvUPした」なんて、効果音は出ない訳です。
何が言いたいかと言うと、タイトルの通り、
「直感と反応を混同していない?」と言いたい訳です。
「これが、面白そう。これがワクワクしそう」
それを、直感で選んだつもりが、ただ、そういう情報が来たから反応しているだけ、と言うことがあるんじゃなかろうか?ということ。
そういうものは、経験値として【積み上げ続ける】ということが乏しいので、【飽きて止めてしまう】と言うことが多いんだと思います。
個人的には、本当の直感とか、ワクワクと言うのは、ドーパミン的なワクワク、興奮ではなく、ジワ~ンという感じのセロトニンのような、内側から湧いてくる、何度もやってくるようなメッセージという感じ。
そちらの方が【本物】だと思うんですね。
◆ビジネスは狙って取りに行く
夢かなコーチとしては、夢を叶えるコツ系のさらに上のバージョンとして、ビジネスコンサルもやっています。
そこで思うのは、ビジネスを偶然性のもので進めてはいけないということ。
もちろん、ビジネスというのは、基本答えが明確にあるものではないのですし、教科書の通りにすべてが動くものでもないと思っています。
それでも、「狙った計画の通りに進んでいるか?」という概念も必要で、中には、ご縁で話がスルスルと進んでいくゾーン状態というのは、あると思いますが、全てをそれに頼っていたら、赤字・黒字のコントロールができないことになってしまいます。
「とにかく動き回っていたら、何か結果が出る」という発想は、
【行き当たりばったり】ともじって、【行き当たりバッチリ】という表現をする方もいらっしゃいますが、それだと、従業員などを抱えたビジネスモデルは、無理になってしまいます。
別にご縁や不思議な流れを止めろと言っているのではなく、【計画性の無さ】【無計画性】に、それってどうなの?という警鐘を鳴らしているだけです。
夢とか願望と言うのは、100%の形で向こうからやってくるのではなく、5%、10%ぐらいの時に、見つけて育んでいくもの、育てていくものなんだと思っています。
これが、パートナーなどの結婚生活でも、同じようなことが言えますよね。
よく「結婚はゴールではなく、スタートだよ」という言葉を聞くと思います。
自分の本当に人生でやりたいこと、情熱の傾けられるモノも、同じだと思います。見つけて、育てていくもの。
ビジネスのタネも同じことが言えます。
もちろん、計画しすぎて、動けないというのも、ナンセンスですが、やみくもに動けば良いというような「犬も歩けば棒に当たる」のような感覚もどうかな?ということになります。
(※「犬も~」のことわざは、良いことに出会う例えと災難にあう例えと両方の意味があると言われています。今回は良い幸運に出会う意味合いで使用しています)
◆直感は、何度もやってくるようなもの。反応は、通り過ぎる嵐のようなもの。
よく「幸運の女神は前髪しかない」と言います。
それ自体は間違いではないのでしょう。
外からやってくるものの、機会というか、チャンスと言うのは、そう多く訪れないのかもしれません。
直感とは、自分の内側から湧いてくるような、セロトニンのような、じわ~んと感じるもの。
それを考えると心がポカポカしてくるようなもの。
反応というのは、それに対して、ドーパミンのような興奮状態になるようなもの。
一種の嵐のようなもの。
ドーパミンは、一見すると幸福ホルモンが出ているように思います。
でも、問題は中毒性というか、「もっと!もっと!」となりがちです。
ドーパミン状態をもう一度!という感じで。
お化け屋敷やプロレスの怖いもの見たさに興奮してしまう、あの原理と似ています。
若い時なら、ドーパミンが出まくりでもいいのかもしれません。
でも、年を重ねるごとに、興奮で物事を進めるやり方よりも、じっくり、じわ~んと感じるものの方がしっくりくるようになってきます。
物事の味わいがわかるようになってくるという感じ。
そして、何度だって、必要だったら、伝えてくれるのも、本当の意味での直感だと思っています。
◆飛びつくのは、反応じゃないの?
こうやって考えてみると、何か良い話があって、飛びつくのは、【反応】ではないか?ということを、じっくり、自分の心に問いかけてみて欲しいのです。
自分で自分に質問する。
いわゆる、セルフクエスチョンですね。
これを、習慣化すると良いと思います。
別に疑え!と言っている訳ではないです。
ただ、「本当だよね。本当だよね?」とじっくり自分の心に聞いていくということ。
「答えは外側になくて、全部、自分の内側にあった」という話をどこかで聞いたことはないでしょうか?
そもそも、自分の人生なのに、なぜ、正解を他人に聞いていかないといけないのでしょうか?
もちろん、自分が知らないことで、既に他人が知っていることなら聞いていく必要はあると思います。
でも、それが自分に【合うか合わないか?】は、やはり自分自身でしか、わからないことなんですね。
その感覚を人に聞くことはできませんよね?
私たちが人生を通して得たいのは、【自分自身との確固たる信頼】なんだと思います。
今の私たち、とくに日本人は、自分への卑下や自己否定、それも、「自分には大した能力もない」なんて、思いこんでしまっている悲しさ
(これは、私の記事で過去に、「私には特別秀でた能力がないと思うのなら」のビュー数が上位に入っているからなんです)
だから、私は、ブログを通して、みなさんの自己肯定感を上げていきたいし、自己否定や、自分を低く見積もる癖から解き放ちたいんですよね。
せめて、人生を終えるころまでには、
「自分の人生、最高だった!」と言えるようにしたいものです。
今回は「ピンときた」という言葉から、その判断は、本当はどっち?
直感?反応?というのを、考え直す機会にしていただければと思います。
あなたの人生のヒントになれば、幸いです。
あなたの人生が良くなるよう、心から応援しています。
今回も記事をお読みいただきありがとうございました。
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※文中、常用漢字の「気」を「氣」と表現していますが、
「氣」は、氣が広がる、エネルギーを増幅の意味で、
「気」は、気が締まる、エネルギーが閉塞する意味合いだと認識しています。そのため「氣」の漢字を多用しています。