青嵐に吹かれて
今日はいい天気だ。
久しぶりの青空に誘われて、高い木の枝に座ってみた。
思った通り、抜群の眺め。
遠くかすむ山も街も美しい。
カラッとした気持ちのいい風が頬を、髪をなでていく。
降り注ぐ午前の光は眩しく、キラキラと瞼の裏まで刺激する。
周りは眩しい新緑に溢れている。若葉のエネルギーを感じる。
座っているザラザラした木の大枝からも木の匂いがするし、若葉のむんとする香気も感じる。
手を伸ばして若葉を触ってみると、つるつるとした柔らかな感触。
子供の葉っぱ
これから梅雨の雨や夏の酷暑や秋の嵐を耐え抜いていくんだろうな。
大きく深呼吸すると緑の空気で体がきれいになっていく。
高所のためか、かなりの風だ。だがそれもいい。
青嵐
昨日までのじとじとした長雨のせいで余計青空が嬉しい。
今日は白い大きな雲がいくつも浮かんでる。
雲も遊んでるようだ。
緑も歌っている。
木と太陽と雲から大きな陽気をいただいて、笑顔になれた。
吹け吹け、青嵐。
絵 マシュー・カサイ「青嵐に吹かれて」水彩・ペン
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