書評【本物の気づかい】ディスカバー·トゥエンティワン
井上裕之さんの著書
サブタイトルは
「一瞬の気づかいが一生の武器になる」とあります。
本物の気づかいを身に付けると5大メリットがあります。
①人から好かれる
②近道をして成長できる
③チャンスが増える
④人生で成功できる
⑤こころ豊かに生きられる
確かにその通りだと思います。
この本をノウハウ本として実行していけば
人生を成功するための一生の武器になることでしょう。
しかし、私はもっと凄いメリットがあると思っています。
そのメリットとは…
「本物の気づかい」は『一生の幸せ』を手に入れる
ことができると思っています。
気づかいによる5大メリットを突き詰めると
周りの人への気づかいは周りの人の幸せを望むことと同義になります。
そして周りの人が幸せになるとその中心に居る自分が幸せになれるということです。
私たち人間は地球上の生物の中で一番の社会的動物です。
何十万年という長い人類の歴史でこの地球上で助け合いながら必死に生き抜いてきました。
弱い人類は助け合わないと生存競争に負け滅びてしまいます。
その結果、人と助け合うことが最も大事な価値観、人間の大きな喜びとしてDNAに刻み込まれることとなりました。
例えば、
困っている人を見ると助けたくなります。
道に迷っている人を見かけると教えてあげたくなります。
教えて貰った人は感謝のお礼を言うでしょう。
そうすると教えた貴方はその言葉で、貢献できたことに嬉しくなります。
人にプレゼントをするとその人は凄く喜んでくれます。
そうすると実はプレゼントした方もその喜ぶ姿をみて嬉しくなります。
気づかいは相手に対するプレゼントの一つです。
受け取った方は嬉しくなり感謝します。
その感謝の気持ちを受け取った方は更に嬉しくなります。
会社で何かをしてもらった人に「ありがとう」と声かけしてみてください。
その人はお礼の言葉を受け取り嬉しくなります。
そして貴方に幸せの波動を送ってくれます。
与えた方が与えられた方より嬉しさが大きいのです。
このことは実は皆さん過去の色んなシチュエーションで体験し、実感しているのではないでしょうか。
親子の関係が最も分かりやすい例です。
親は子供のために無償の愛を提供します。どんな苦労も厭いません。
子供はその愛を受け取り、幸せを感じ、大きく成長します。
夢を抱き挑戦し失敗しても諦めず成長し続けます。
親はいつでも応援者ですが、子供の成長を見守り子供が幸せになっていくことが自分の幸せとなるのです。
こうして私たち人間の世の中は人に貢献することで幸せの輪がどんどん広がっています。
しかし、この原理通りでない人々が居るのもまた事実かもしれませんが
その人達は周りの人からの気づかいが少ないからではないでしょうか。
周りの人が全員その人に気づかいをプレゼントしたら
ひねくれようがないですよね。幸せ一杯になるはずです。
鏡の法則、それが人間関係の原理だと思います。
ですから、その原理をしっている私たちは
周りの人を全員幸せにするくらいのつもりで
本物の気づかいをしてみることにしましょう。
そうすると世の中は幸せな人で溢れるようになると思います。
「ペイフォワード」とか「恩贈り」とかいう言葉があります。
これは正しく『本物の気づかい』のことではないでしょうか。
気づかいの本質は『感謝の気持ち』です。
それを「本物の気づかい」と表現されています。
著者の井上裕之先生は、このことは全てご存じなのですが
一般の方に分かりやすく理解し実行してもらいたいために
サブタイトルの文言になったものと感じています。
「本物の気づかいは全ての人の人生を幸せにする」
そのように感じた本でした。
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