ハイブリッド型オンライン授業 3日目
3日目といいながら、すでに始まって1週間ほど経っています。
職場でも、いったん始めたオンライン授業をどうするのか、日々話し合いが行われています。今回は挑戦!というよりは、問題点や困っていることメインです。
現状
クラスや学年によって人数の差があるものの、予防やその他の都合で休む生徒がクラスに1人以上いるので、各教室に中継用のタブレットを配置し、対面の授業をオンラインで配信しています。
生徒の反応
欠席した生徒はオンラインで入ってくれています。
わりと常に、誰かが入ってくれているイメージです。
1週間ほど経ち、元々学習に前向きな子たちは毎回入っているような気がします。
ちょっと勉強が苦手な子たちも、オンライン授業に興味津々で、休む人が一時的に増えました。
しかし、1・2日で教室に戻ってきました。思っていたより退屈だった・・・とのことです。オンラインだと、先生や友達から声をかけてもらえない、友達と話したり遊んだりできないから、退屈だったとのことでした。
真面目な生徒も、1週間ほどで教室に戻ってきました。
オンラインでもいつものように、ノートを書きながら、指示されたことをやっていたようです。雰囲気が分かればいいかな…と自分達は思っていましたが、やはり生徒はきちんと授業を受けたいとのことでした。
中継機のクロムブックの画質では、やはり前の方に置いても画質が悪く黒板の文字が見えないとのことです。
一番よいのはPowerPointのスライドなど、テレビ画面に映すものを画面共有で見せてほしいとのことでした。
私がやっている、すでに完成している板書を参照しながら授業を受けるのは、悪くないけれど、どこを説明しているかわからないこともあるとのことでした。
教員同士の議論
クラスや学年によってオンライン参加の人数が違い、教員によってICTの利用にどのぐらい慣れているかも異なり、全員で同じ取り組み方は難しいように感じました。
私がやってみていることを紹介した反応はこんな感じでした。
・板書計画として書いた黒板をクラスルームであらかじめアップしておく
→完成された黒板を貼ってしまうと、対面で参加している生徒がノートを書かなくなってしまうから良くない(板書をアップし始めて1週間ほど経ちますが、ノートを書かなくなった生徒はいません)
・Meetでの生徒のカメラオン、マイクオン、チャットオン
→生徒同士がふざけるから、チャットやマイクは絶対に使わせてはいけない
・フォームでアンケートに参加したり、振り返りをしたりできるようにする
→フォームを作る時間はない
…統一したことをするっていうのは難しいですね。
元々対面の授業も、教員によってやり方はさまざまなのに、なぜか新しいことを始める時は「統一」が求められるような気がします。
困っていること
① 授業ではiPadを使いたい
本音を言うとiPadの画面を、オンライン組にも画面共有で見せたいと思っています。
すでにかなり、大型テレビに資料を映すこと前提に作られた授業になってきたので、大型テレビに映る内容もオンライン組に見せたいです。
iPadからMeetに入ることは可能です。iPadはWi-Fiに繋げることはできません。デザリングすれば可能ではありますが、個人で契約している回線に繋ぐのはセキュリティ的にも良くないですし、毎時間50分間繋ぐのは、ギガが限られているので難しいです。
配布されているChrombookは文字をペンで書き込むことができないので、黒板かわりに使うのは難しく感じでいます。資料の作成もすごく時間がかかるので、授業作りをiPadからChrombookに切り替えるつもりは今のところありません。
(ちなみに、生徒用のセキュリティが教員用にもかかっているので、政府や歴史に関わるサイトはロックがかかっており、社会科教員として致命的な状況です。)
・・・何か良い方法はないか、現在模索中です。
②オンライン組との意思疎通は難しい
真面目な生徒もいる一方で、教室にいるときといつもと違う状況を楽しんでしまっている生徒もいるのが現状です。
授業で使うオンラインホワイトボードで、アニメの絵を貼る生徒、対面組が一生懸命書いた文字を全部消してしまう生徒など・・・。
ふざけてやっているのか、単純に操作方法が分からないだけなのか、画面オフ、マイクオフでは分からない状況です。
また、教室では一度注意すれば止める生徒でも、オンライン上のつながりでは止めてくれませんでした。
注意されているのが自分だと分かりにくいですし、嫌だったら画面オフや音声オフにすればよいだけですからね…。
いちばんびっくりしたのは、わざわざ画面オン、マイクオンにしてお菓子を食べている子もいました。もちろん注意しても止まりません。相手は自宅にいますかからね‥‥。
あと、隣に保護者がいるかも…と思うと注意をためらってしまうのも本音です。
オンライン上で授業規律を保つのは非常に難しいです。
そして、できるだけオンライン組も評価するようにとのお達しが来ていますが、教室にいるときは真面目にしている生徒でも、このような状況だとマイナスの評価になってしまいます。オンライン組がふざける余地のない授業作りが必要になってきます。
今週も試行錯誤。めげずにやってみようと思います!