斉藤幸平さん読んでみました
斉藤幸平さんの「ゼロからの資本論」読んでみました。ご存知の方も多い(最近テレビ出演も増えている)と思いますが、30代半ばの気鋭のマルクス経済学者です。ご存知でない方からすると、マルクス?今どき何?と思われる方もいらっしゃると思いますが、多くの方が感じている格差社会の深耕。将来への不安。働らくことのしんどさ。環境破壊や異常気象・疫病への不安。をどう捉えて生きていくか。社会をどういう方向に持っていくべきかという示唆に富んだ本でした。
行き過ぎた資本主義、新自由主義から人間本来の労働という富・価値を取り戻し、社会を豊かにする富に寄与する存在とするためには、社会をどう理解し、変えていくべきかについて、「資本論」からは十分に伝わっていないマルクスの思想、経験知から学んで発信されています。
不登校もマルクスが指摘する資本主義の諸問題から生じる不安感が大きな要因となっており、文中にある解決のヒント、アソシエーション(自発的な協同体)的な組織(財政支援はもちろん必要ですが)で、社会全体で子育てをしていくイメージのシステム、居場所があれば、かなり良い環境になると思いました。
今後引き続き、斉藤さんが解決策として紹介されているコモン(共同体)について学習していきます。
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