定年オヤジの下手の横好き趣味日記 #21 短歌
定年後に大事な3K(健康、小遣い、興味)の中で、今回は興味に関するテーマです。
#14、#18で「詩」に興味を持ったと書きましたが、今回は「短歌」です。
俳句より長い、5・7・5・7・7の31文字で創作しますし、俳句と違って季語が不要なため、自由度が高まり作りやすくなります。
1987年に刊行された、俵万智さんの歌集「サラダ記念日」が大ヒットし、短歌ブームが起こりました。それまでの短歌は堅いイメージでしたが、サラダ記念日では口語で日常の風景を描いたことでなじみやすく受け入れられたのでしょう。
「サラダ記念日」とその続編的な「未来のサイズ」(2020年刊)を合わせて読んでみました。
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私が「サラダ記念日」最初に読んだのは20代で、恋愛感に共感できたのだと思いますが、「未来のサイズ」では最近の作者の生活感に昔ほど共感できないおじさんの私がいました。
「サラダ記念日」で気に入った歌;
• 金曜の六時に君と会うために始まっている月曜の朝
•「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ
•「嫁さんになれよ」だなんてカンチューハイ二本で言ってしまっていいの
「未来のサイズ」で気に入った歌;
• 天気予報はずれて晴れの公園に桜と人とふくらんで見ゆ
•「だれやめ」は「疲れ止め」と知る居酒屋に迷わず頼む「だれやめセット」
• 好きすぎてどこが好きかはわからない付箋だらけの歌集のように
ちなみに、「だれやめ」は鹿児島などで使われる方言で、晩酌のことを指します。
小説などもそうですが、読んで感動する・感情移入できるタイミングがあると思います。人生のいいタイミングで、ぴったりの本に出会えることは幸せなことですね。
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