雪が降ったぞ〜!屋根裏部屋の窓が開かないぞ!
ドイツは北国だから冬はさぞかし寒いでしょう?
と言われることがあるが、実はドイツでも私の住んでいる北西部はそれほど寒くはならない。
気温がマイナスになることはあるが、マイナス10度まで下がることは滅多にない。そして雪が少ない。
昨年の冬でも雪がちらついたことはあったが、積もるほどの雪が降ったのはたった1日だ。だから雪が降ると子供達は大喜びである。ちょうど1年前にも雪が降り、積雪1cmだったが、週末だったのもあって、夜遅くまで子供が外ではしゃいでいる声が聞こえていた。
私は瀬戸内海のみかんがよく育つところで生まれ育ったので雪にはあまり縁がなかった。小学生の時、稀に雪が降って5mmでも積もろうものなら学校をあげて「雪で遊ぼう!」となったのだ。
ちなみに、雪だるまをつくろうにもそれほどの雪はなかった。だから私は雪だるまを作ったことがない。
そんな雪には縁のない生活を送っている私だが、本日は雪が降った。積もった。そして多分、明日には溶けてなくなるであろう。
雪といえば屋根裏部屋の窓のことを思い出す。
ドイツに来た1年目の冬、私は屋根裏部屋に住んでいた。その部屋には斜めになった屋根に取り付けてある窓があった。つまり窓は斜めに空の方に向いていた。
そのころはネットなどなくて天気予報はテレビやラジオのニュースでしか知ることができなかったのだが、その天気予報というのもいい加減だった気がする。まあ、というわけで翌日は雨が降るのか晴れるのかなど前日に知ることが出来なかった。
12月のある日、いつものように朝目が覚めて、窓を見た。
「あれ?なんだか白っぽいな〜まだ日が昇っていないのに明るいなあ?」
そして窓を開けようとした。
「開かない〜!!」
よ〜く見ると、窓に雪が積もっていた。かなり積もっていた。10cmはあったか。雪のおかげで明かったのか。
日本の豪雪地帯に住んでいらっしゃる方には珍しくもなんともないかもしれないが、雪とはあまりお付き合いのない私にとっては屋根裏の窓に雪が降るとこうなるのか、とびっくりした。
こちらは我が家の屋根裏にある窓の今朝の様子だ。あの初めての「屋根裏部屋の窓の雪」ほど多くの雪は積もっていないが、それでも日の出前なのに白く明るい。
屋根裏といえば、亡くなった母が生前、まだ元気だった頃にドイツにやってきて、当時住んでいた集合住宅の向かい側に建っていた建物の屋根裏部屋の窓を見て
「なんだかロマンチックそうね〜私も一度屋根裏部屋に住んでみたいわ〜」と言っていた。
その後、引越した我が家には屋根裏部屋(というか、斜めになった窓)がついていた。惜しい。母がドイツに来た時にこの家に住んでいれば屋根裏部屋を紹介出来たのに!
いや、でもね、屋根裏部屋って夏はめちゃくちゃ暑くなるし、冬は寒い。住むのにはあまり快適ではないのだよ、お母さん。