やっぱり、人はかわいらしさって大切
私は、病院で入退院に関わる仕事をしています。
先日、患者Aさんの退院に向けて、多職種が集まって話合いを行いました。Aさんはかなりの高齢なんですが、少し歩くこともできますし、耳が遠いけれどニコニコとよく話をされます。なんとなく、かわいらしい愛嬌のある方なんです。
施設入所の方向性なので、どんな施設がいいだろうかという話をしていたのですが、みんなAさんのことが大好きで「かわいらしいよね^^」と話すのです。
かわいらしさが得をする
Aさんは、100歳ですが年の割にはしっかりしていて、耳が遠いので耳元で話しないと聞こえないのですが、かなりの話好き。それも、にこにこと話するし、近くにいる人に自分から話しかけるような感じなんです。
嫌なことは言わず、楽しい話をしています。今までしていた畑の話とか、昔の話とかが多いのかな。
勝手に動いてしまって職員を困らせることもなく、おとなしい様子。
病棟のスタッフは、みんなAさんのことが好きなようです。
「なんか、かわいらしいよね。」こんな会話が聞こえてくるのです。
職員も人間ですから、しかめっ面をしているような人や、ぶっきらぼうな人よりも、やっぱり穏やかでニコニコしている人の方が関わりやすいですよね。
認知症で、意思疎通が難しい人でも、表情に笑顔があったり、「ありがとう」が口癖のような人は、会話は成り立たないけれど、スタッフに愛されている気がします。
時に拝む人もいますよね。私は仏さんじゃないよ(笑)
患者さんによって関わり方の差別はいけないって思うけれど、同じように声をかけても患者さんによって反応が違うのです。いい反応をしてくれる人、かわいらしさのある人の方が声をかけやすいですし、なんか得をしている気がします。
損な患者さん
逆に、損だなぁと思う人は、認知症で性格が変わってしまった人や、疑心暗鬼になってしまって暴言を吐いたり、手が出てしまう人、何をしても拒否をする人、いつも厳しい表情をしている人、でしょうか。
そして、ある程度元気な人で話が出来る人でも、文句ばっかり言っている人、つまり人に感謝する気持ちを持てない人は、聞いているだけでうんざりしてしまうこともあります。
こういう人は損だなぁ・・・と感じるのです。
どうせ最後人の世話になるのなら、周りの人に「なんとなくかわいらしいよね」って言ってもらえる方がいいですよね。
私の未来は・・・
誰でも、同じように年をとります。もしかしたら、最後の方は誰かの世話になることもあるかもしれません。
そんな時は、やっぱり「なんとなくかわいらしいよね」って言ってもらえるような、かわいいおばあちゃんになりたいと思います。
でも、一つ心配なのは、実母が認知症になり、家族に対しての、もの取られ妄想があったこと。遺伝するのかわからないけれど、なんとなく性質は似るのかも?って思ったら、ちょっと心配になりました。
今日、ちょうど健診結果が届いたのですが、大きな異常なくホッとしました。このまま健康維持に気をつけていきたいと思います。
私の老後は、まだまだ先か、もうすぐか?
自分はかわいいおばあちゃんになるぞ!と、できる限り、あがいてみようと思います。その方が絶対に得ですから(笑)