自分の得意に気付いた話
やっと、週末になりました。
なぜか、今週は、とても長く感じて、木曜日が金曜日に思えたりしました。
やっぱり週4日勤務くらいが理想かも、って思ったりしています。近い将来、それが当たり前になるといいなぁ・・・。
なんて、たわいもない話を書きましたが、今日は、仕事でいつもしている「人の話を聞く」ということについて書いてみようと思います。これが、案外苦戦するところのようです。
相談援助の技術
私は、病院で仕事をしています。
私の仕事は、他の病院から転院予定の患者さんのご家族と、入院前に面談を行い、今までの生活歴や病歴、当院への入院の目的の確認、当院で出来ることや出来ないことの説明をし、納得いただいた上で入院していただくことです。
患者さんのご家族との話は、1時間~1時間半程度かかることが多いです。最近はご家族の高齢化も進んでいますので、話がスムーズにいかないことも多いのです。
私が家族と話をする時に気をつけていることが、生活歴を聞くときに、頭の中でいかにイメージしながら聞けるかってことなのです。患者さんの生活のことや、家族さんの介護の様子をイメージして聞くことで、家族の思いも同時にきくことが出来たりします。
事実だけを確認するという作業になってしまうと、表面的な話になってしまい、実際の介護の様子やご家族の思いが聞けないことにもつながります。
そして、相手の話を聞きながらも、こちらの確認したいことを聞いたり、こちらの伝えたいことを伝えていくというのは、相談援助の技術なのかもしれません。
私が、話をする時に気をつけていることは、やっぱり相手に対する興味を持って聞くことでしょうか。
あとは、こちらが家族さんに理解して欲しいこと、例えば「延命治療は基本的には行わない」という話をする時には、それだけをそのまま伝えるとやっぱりびっくりしてしまうので、その話を家族が聞ける心の準備が出来るような前段階での話の持っていき方の工夫が大切になります。
このあたりは、長くこの仕事をしている中で身につけてきたところかなと思います。なんとなく、当たり前にしてきた、この相談援助の技術は、もしかしたら難しいことなのかもしれません。
面談に苦戦する新人さん
今年、私の部署には2人の新入職の職員がいます。1人は50歳前後くらいのAさん、もう1人は20代のCさんです。
Cさんはまだまだ勉強中です。
Aさんは経験もある人なのですが、やっぱり入院にむけての話というのは、少し特殊なのか、なかなか掘り下げて話を聞くことが出来なかったり、大事な話をきちんと伝えることが出来なかったりします。
だいぶ苦戦しているAさんを見ていると、少し難しいことをしているのかしら?なんて気持ちになってきました。
自分の強みをみつける
私は看護師で、相当前から臨床現場での仕事はしておらず、こういった相談業務や退院に向けて支援などを行っています。
今の職場での経験はまだ少ないのですが、こういった仕事を10年以上していますので、いつの間にか相手の話を聞くということが上手くなったのかもしれません。
というか、AさんやCさんを見ていて、もしかして難しいことをしていたのかも?って思ったのです。自分の相談援助の技術って、実は自分の強みであり、財産になっているんじゃないかって思えたのです。
自分の長所ってなかなか気づけないところですよね。自分にとっては、ふだん何気なくしていることも、もしかしたら人によっては苦手だったりすることもあるので、自分の当たり前は当たり前ではないという視点で自分を見つめなおすことも必要かなと、今回気付くことができました。
次は、どうやってAさんやCさんに出来るようになってもらうか。これもまた、教えかたの問題もあるので、そこを勉強していかねば・・・ですね(苦笑)。次々と課題がやってきます。